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 WBCの2次ラウンド日本対オランダ。

 面白い!野球がこんなに面白いとは思ってもいませんでした。

 メジャーリーガーは青木選手しかいない侍ジャパン。
 TBSの情報番組「サンデーモーニング」でやたら<喝!>を飛ばしまくる張本氏は、<今の状態では8割5分難しい>と予言していました。
 ところが、案に相違して1次予選は3連勝で1位通過。2次リーグ初戦も強豪のオランダを接戦の末に破ったのです。優勝の期待は膨らんでいます。

 しかも、試合内容が面白い。
 
 何故、面白いか?

 それは、あの韓国が予選リーグで敗退するほど他のイスラエルや中国や台湾やオランダなど野球弱小国の実力が上がっていること。
 そして日本チームによく表れているのですが、通常のプロ野球の試合とは全く違う集中力が試合から溢れているからです。

 特に昨日のオランダとの試合はもの凄かったです。

 小久保監督が繰り出したピッチャーは9人。
 如何に球数制限があるとは言え、一球一球に全力を集中して投げ、バッターの方は何とかヒットを打とう、走者を進めようという気力に溢れていたのです。

 <攻>の面では、日本ハムの中田が3試合連続となるスリーランホームランを打ち、<守>の面ではセカンドの菊池がメジャーでも見られないほどのスーパプレイを見せ、観客のみならず、敵も味方も拍手。守りで観客をあれほど沸かせた選手はかつていなかったのではないかと思います。広島東洋カープの今シーズンは怖そうです。

 特にオランダチームの迫力は今までに無いパワーを感じました。

 日本よりも多いメジャーリーガーの数。
 その攻撃力は凄まじく、日本が5対1とリードした3回裏には日本が得点した4点をそのまますぐに返す猛攻。
 中でもヤクルトのバレンティン選手のヒット狙いとホームラン狙いのバッティングを見ると、全員がWBCでオランダ野球の実力を世界に見せつけたいという執念を感じました。

 野球がこれ程面白いとは。

 やはり、スポーツは瞬間瞬間に気力と執念を集中してみせるライブショーですね。
 
 日本のプロ野球もレギュラーシーズンが近づいていますが、全てのチームの選手にWBCと同じ集中力を見せろというのは酷かもしれません。試合の数が違いますからね。
 でも、今までと同じような気持ちで試合に臨むようでは、恐らく今シーズンもプロ野球の視聴率はヒトケタ台で終始するに違いありません。

 試合数が多かろうと、野球ファンとしては1試合、1試合にかける集中力と気力はWBCと同じ様な取り組み方を見せて欲しいのです。
 より多くの選手が命がけで試合に臨み、自分の体力が続く限りはその気持ちを維持し、“もう限界だ!"という選手は、若手選手や控え選手と交代して英気を養う。

 選手にとっては酷かも知れませんが、お金をとって試合を見せるプロ野球選手であれば、そして今後も大好きな野球を続けたいと思うのであれば、レギュラーシーズンでも死に物狂いの取り組み方を見せるべきだと思うのです。

 そんなことは無理だ!と思ったら、それでお終いです。

 もしかしたら出来るかも知れない!と思ったら、そこからが新しいスタートになるのです。

 私は野球ファンの一人として、全プロ野球選手に過酷な取り組み方を求めますが、それこそがプロ野球の明日に繋がる必勝法だと信じます。

 今年のWBCは断然、面白い!