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夏休み終了!

昨夜午前0時10分発のVN300便でホーチミン空港を立ち、8時に成田に到着しました。

3泊5日の短い旅行でしたが、私ども夫婦にとっては10数年ぶりに驚きを新たにするベトナム旅行となりました。

一番驚いたのはその成長のスピードです。

町も、人も、一頃の中国の様に先進国へ追いつけ追い越せと頑張っている様に見えました。ホテルの従業員と言えば、ほとんど英語を話すのは当たり前かもしれませんが、旅行会社のガイドさんが英語は勿論のこと、ホーチミン市内で勉強したという経歴にもかかわらず達者な日本語を話すのです。

今日よりも明日が豊かになる様に。
人よりも自分の家族が豊かになるためには率先して外国語もマスターし、ビジネスライクな付き合いでは無く、相手から信頼して貰う様に応対しようとする態度は、高度経済成長期の日本と日本人の向上心に似ているのでは無いかと思いました。

確かに物価は安い。
しかし、高い所は確実に高くなっていますし、ホテルなどは世界の何処でも同じですが、東京の帝国ホテルのカフェの値段と大差はない。

しかし目を外に転じれば、ホテル前にはバイクタクシーの運ちゃんが炎天下でもじっと客待ちをしている姿がありますし、日本で言えば原宿の竹下通りか、渋谷の公園通りに匹敵するドンコイ通りの歩道には車道からはみ出したバイクが通行人などお構いなしに通りますし、昼飯のフォーを頬張る労働者が数十人も腰を下ろして食事中。

実にアンバランスな光景も街のそちこちに目撃できます。

人々は政府の汚職を無くして欲しいと切実に思っている様ですが、日々進化を遂げる国の姿には満足しているようでもあります。
恐らくは社会を大きく変革しようという気運は全く無いでしょう。

欲望と抑制、期待と憤り、豊かさと絶望、全ての新興国の人間くさいドラマがすぐ目の前で展開している様な国がベトナムです。

そして最近の状況を映し出す様に、中国への大きな反感と日本に対する大きな期待感。

開発を行う日本企業や中国から方向変換した大企業は今後更にベトナム進出を図ることでしょう。
心すべきは、ベトナムの人達は日本に大きな信頼と期待を寄せていると言う事です。
単に金儲けの場所や手段と考えて彼等と接することは厳に慎むべきであり、政府と民間が協力してかの国と友好関係を深めることを切に望んで止みません。

昨夜、ホテルに迎えに来てくれ、空港に向かうまでの3時間のオプショナルツアーをガイドしてくれたムアさんという女性は3歳半の男の子を持つお母さんでしたが、彼女もホーチミン市内で日本語をマスターし、ガイドの仕事を頑張っていました。

数年前にお父さんと一緒に1週間で2千ドルほどの予算で日本に旅行したことを楽しい想い出として語ってくれました。
物価が高くて大変だった。でもまた日本に行きたい。今度は京都に旅行をしたい。前はお父さんだったけど、今度は夫と子供と一緒に行きたい・・と。

多くのベトナムの善男善女にとっていつまでも日本が憧れの地である為、自分に出来る事は微力でも努力しなければならないな・・と、感じた夏休みになりました。