【本の感想】幸福の哲学 アドラー×古代ギリシアの智恵(岸見一郎) | ぶんちんのブログ ~よく食べよく寝てよく学ぶ(リスタートver.)~

ぶんちんのブログ ~よく食べよく寝てよく学ぶ(リスタートver.)~

30代。福島県白河市在住。
うつ病の超かわいい旦那さんと二人暮らし♡
日々の暮らしを優先し、自宅で働くスタイルを目指す。
2016年〜2年ほどお休み期間。2018年現在、翻訳家を目指してます。主に英語、中国語、ロシア語を学習中です。

長年モヤモヤしてきたことの答えがここに!?

「嫌われる勇気」の著者である岸見一郎先生の本です。

講談社現代新書より出ています。

 

 

 

 

アドラー心理学とギリシア哲学の思想を

ご自身のエピソードを織り交ぜながら、わかりやすく解説。

「嫌われる勇気」より哲学系の内容が多く盛り込まれているので、

少し難しく感じる部分もありましたが、

岸見先生の本は読むたびに新しい発見があります。

 

この本で特に心に残ったのは、

「人間の価値を生産性で見る」ことに対して、

警鐘を鳴らしている部分です。

 

「人間の価値を生産性で見る」とはどういうことか。

ズバリ「何かができればこそその人には価値がある」という考え方です。

「経済的に優位であるから自分には価値がある」と考えるのも同様です。

この価値観は、病気や障害のある方、高齢者に対して、

「世の中に貢献していないから価値がない」という

考えをもつことにつながる心配があります。

 

本には、「人は生産的であろうとなかろうと、

生きていることでそのまま他者に貢献している」と、

前述の考え方から抜け出すための勇気について書かれています。

 

自分の価値を信じる勇気を持ちたい!

この部分を読み、自分はだいぶ毒されていたなと感じました。

「働いていない自分」「稼いでいない自分」

「休んで好きなことをしている自分」に対して、

価値を認めることができていなかったからです。

それはつまり、他人に対しても

そういう風に判断してきたということ。

 

だから「自分がただ生きていることで貢献できている」と

思う勇気を持ちたいです。

それができれば自分の中でいろんなことが

大きく変わってくると思います。

子供の頃からずっとモヤモヤ悩んできたのですが、

この部分を呼んですごく救われた思いです。

 

アドラー心理学もギリシア哲学も

岸見先生の著書がなければ触れる機会がありませんでした。

読むたびに何かが心にひっかかり、

考えさせられたり、救われたりしています。

今後も読むたびに新たな発見があると思います。

楽しみです。

 

 

 

ぶんちん