ハンドルネームFUYUが巻き起こした論争に妹は即座に反応した。
「NPO団体が利益を求めることはいけないことではありません。
世界最高の慈善実業家はビルゲイツなんですよ」
「ハゲなんて気にしなきゃ良いのです。私は友人にも兄にも
このハゲ!って言いますが皆、笑っていますよ。許せる心を
持ちましょう」
笑えない、許せない兄がここにいる。
次の日ハンドルネームFUYUが再び反論する。
「ビルゲイツは成功を収めてから慈善事業をしたのであり
慈善事業で利益を求めたわけではありませんよね?」
「確かに本人にハゲと言って気にしない方もいると思います。
しかしそれは貴女が許したのではなく、その本人が許してくれたのだと
思いますよ」
この論争を今少し楽しみたかったがFUYU論争はたったこれだけで
終わった。妹が反論することがなかったからだ。
しかし妹は激怒し周囲の会員に
「あんたたちがもっと働かないから、私ばかりが追いつめられ
つらい想いをするのよぉぉぉぉぉ」
と八つ当たりし、泣きわめき、暴れ、人望を失う。少なくとも
妹のアンストッパブルなスーパー•エキセントリック•シアターに
一石を投じる始まりの終わりであり、終わりの始まり。
ハンドルネームFUYUが誰であるのか?は言うまでもない。
しかし妹に面と向かってものすら言えぬ兄の起こした小さな波紋は
大きな津波となって襲ってきた。