(原文ママ)
「みなさんこんにつわ。
今日は何事も自然が良いというお話です。
今日我が家の犬をシャンプーいたししました。
やはり自然派のシャンプーは地球にも優しく犬の毛にも優すい。
よく髪の毛の薄い方が気になされてケミカルな焼く用シャンプーを
使ったりしておりますがどうなんしょう?
そういえば私の家族にもハゲがおります(笑)ハゲでも魅力的な肩は
一杯いらっしゃいます。気にしないことが一番だと思うんです。
でもウチのハゲもとい私の兄は気にして昔からケミカリな薬用シャンプーを
使い、効かないとつじつじとシャンプーを変えてばかり。」
僕と妹は2人きりの兄妹だ。2人きりということは、妹が言う「ハゲの兄」とは
僕を指すということになる。ハゲ……。一応、僕はブリーチして金髪にするぐらいの
髪の毛が存在する。この話を友人にすると腹がよじれたのでは?と心配するほど
笑っていたが、僕だって天井知らずにプライドが高く、針の穴ほど心が狭い妹の
兄なのだ。その遺伝子がコロスと呟く。
真っ赤なウソであっても怨念が渦巻くのに僕にとっては
充分な馬鹿にしっぷりである。
(原文ママ)
「私はよく兄を慰めたものです。しかしあのハケは気にしてばかり
あはははははほ」
ハケ?はけ?吐け?刷毛?あはははははほって…。
反響がすぐあり従姉妹の文代から電話が鳴る。
「ハゲとかハケとか書かれてるよ」
文代も電話口で笑いを噛み殺しているのが分かる。他人が笑える事柄って
どうしてまっただ中にいる本人はこんなにも腹立たしいのか?
キレそうなのではなく僕はキレた。
次の日妹のブログにFUYUというハンドルネームから二つのコメントが
寄せられた。
「真剣に髪のことで悩んでいる人はいると思います。人を救うことを
目的とする団体の代表がそのように言われるのは少し無神経だと感じます」
「ボランティアと謳いながらオーガニックコットンで利益を得ようとする
姿勢にも違和感を感じました」
何かが始まり何かが終わり、何かの始まりが終わり何かの終わりが始まった、
と僕は思った。