天気にも恵まれた札幌祭り。いつもはホームレスばかりの中島公園も祭りの三日間は人があふれかえっていた。
やっぱりかという事件を目撃したオレ。
まず。オラオラ系の6人くらいのグループのカップル二人が大声で喧嘩を始めた。そこに現れたのは若作りした40歳くらいの夫婦らしき人たち。その喧嘩をとめに入った。しかし、止めるどころか今度はそのババァと誰よりもオラオラ系の女が喧嘩を始めたではないか。そのババァは履いていたヒールを脱ぎ大暴れ。オレは開いた口が塞がらなかった。
大人のする行動ではない、脳に障害でもあるのか?
騒ぎが収まったその10分後、また喧嘩を始めたヤンキーグループ。でかい声でTHEヤクザの名前を叫ぶ男たち。自称ヤクザの典型的チンピラと言えるだろう。
オレが思うにそいつらは土方の集まり、法律の厳しい今、本当のヤクザが一般の人達の前で騒ぎを起こすわけがないのだ。お決まりの学歴コンプレックスがそうさせるのだろう。ヤクザが組織の名前を語った瞬間、恐喝が成立することを奴らは知らなかったのだろう。
この手の連中に多いのが車の自慢と「オレは〇〇君の知り合いと」と言う自慢にもならぬ戯言だろう。
「前はVIPカーに乗っていた」と言って軽自動車で登場するチンピラ達。これはギャグなのか?中古で100万円を切る車のどこがVIPなのかいまだオレには分からない。
時はさかのぼり、一ヶ月前のこと。オレは友人の紹介でK君という24歳の男と26歳のN君と遊んだ。
しかしこいつらの会話が痛いなんてレベルではない。案の定、K君は大工、N君は車屋で働いてるとのこと。
オレ以外の三人は地元が同じらしく昔話を始めた。オレはただひたすら笑いをこらえるのに必死でクズ軍団の会話が聞くにたえないので一時間で帰宅。
後輩も一人いたのだがその後輩にK君が「〇〇中学校で番張ってたA君って知ってる?オレそいつとため口!」と誇らし気に言ってのけたのだ。痛すぎるだろ?
オレは「そのA君って人、そんなに悪いなら今、何やってんの?」と聞いてしまった。案の定、力仕事だった。残念ながら本当に悪い人間が早起きして仕事にいくわけがない。
そしてもっとイタいのがN君。このN君というのは昔一度あったことがあるのだがとにかくイタい。
クラウンで登場したN君。第一印象はよくいるかませ犬にしかならぬただのデブヤンキー。車の自慢話を語りまくり車の維持費が大変だと連呼するデブヤンキー。年下相手に力自慢もしていた。筋肉じゃなくて脂肪なのにだ。
中耳炎で耳が悪いオレは、聞き間違えかと思ったのだが、なんとこのブタさん、親と同居してるとのこと。ここまでいくと病院に入院するしかない。
まともな脳みそがあれば車を売り家を借りるのが人間の行動だろ。そしてN君もK君も驚くほど金がなかった。
そしてやつらは車でスピードを出すことをかっこいいと思っている。N君は一般道を120キロで暴走し、助手席に座ってたK君が「オレの運転はもっとやばい」と吼えていた。これぞまさに負け犬の遠吠え。驚くほど金のない奴らが120キロの罰金を払えるわけがない、だからといって刑務所に入る覚悟もないだろうから多分ママかパパに泣きつくのだろう。
オレの知る限り、本当に悪くてやばいやつというのはみんな一般人より安全運転だ。それはなぜか?叩けば埃が出ちまうからだ。ようするに警察の取調べで別件でパクられるからだ。ましてや一般道を120キロで暴走してパクられたら尿検査はまぬがれないだろうし最悪の場合、自宅にガサも入るだろう。
本当にやばいやつは目立ちたくないのだ、絶対に祭りで奇声なんかあげないし、ましてや他人にオラついたりなんかしない。警察の職質をくらうと社会にいれなくなるからだ。
