君の存在を知ったのは もう8年ぐらい前になるね
(そうや 8年言うたら普通大親友やで それなのに・・・)
その時の君は まだ小さくて 背丈も15センチぐらいだった
(自分で言うのも なんやけど あの頃は可愛かったなぁ)
ココは 日も あまり当たらず その頃は君の仲間も ぜんぜん居なかったね
(寂しかったなぁー まあ それは今でもやけどな
しかも僕は 君が いつ どこから来たのかも知らないんだ
(ワシも あんたが どっから来たか知らんけどな)
たぶん 想像するに 鳥に運んでもらって来たのかな
たどり着いたココは 君の敵が居ない代わりに 味方も居なかったね
(勝手に想像されてもな 敵は居た あんたやぁ)
だって 当時の僕は 君に何の興味もなく ただ 時々眺めていた だけだった
(興味がなかったら 眺めんな)
暑い夏にも ほとんど水をあげなかった それでも君は強かった
(強かったちゃうやろ 僕は ひどかったって言い直せ)
今では もう僕より身長が伸びて3メートル 伸びすぎだよ
でも 良く頑張ったね
(へっへー 伸びたったぁ)
じつは白状するけど 最近では僕は いつも君に癒されていたんだ
(ワシは あんたを見ても癒されんけどね)
日当たりも悪いし すごく狭い 僕の所なのに頑張って
すくすく育つ 君を見るが好きだ
(ほんまココは狭過ぎるねん まぁ 好きなら良いけどな)
なのに それなのに僕は 君に ひどい事をしたね ごめんね
(えっ 何っなに いったい何をしてくれたんやぁ)
季節が寒くなりだすと君は服を脱いじゃうだろ
おとなしく僕の所だけで服を脱いでくれたら良いのに
君は勝手に脱ぎ散らかすもんだから
僕は それで良いと思うよ でもね ダメって言う人も居るんだ
世間って 住みづらいよね
(落葉樹やねんからしゃーないやん けっ住みづら)
だから僕は お医者さんでもないのに 君にメスを入れたんだ
(ぎゃあー ひど過ぎるー それにメスちゃうやん ノコギリやん)
本当の お医者さんだったら 痛みも少なく出来るんだろうけど
ごめんね 手術の後の君は 痛た痛しかった
(樹医さんを呼んでくれ~ 包帯も巻いてくれ~)
その時 見つけたんだ 今まで青い丸玉しか 見た事無かった君に
(青くて可愛いだろ)
赤玉を見つけたんだ それなのに 君を傷つけたりして なんだか
すっごく悲しくなった ほんとごめんね
(せっかく熟してきたのに ごめんで済んだら警察いらんわぁ)
君を花瓶に活けてみた 君は綺麗だった
(えっへん キレイだろ それに水も美味しいよー)
それで はじめて君をステージに上げたよね
あのステージはレコードプレーヤーって言って
これまで数々のアーチストが上がったんだよ
(今どきレコードプレーヤーって 口惜しかったらワシを回してみろ)
でも そのステージで見る君は 一日で元気が無くなってしまった
(これは君に対する あっかんベーやぁ)
だから君に喜んでもらおーって思って ケーキを焼いたんだ
はい、ケーキ! どう 美味しいかい ケーキ、バッチグーだと
言ってくれないかな これは 決まりなんだ
はい、ケーキ! 緑君 ごめんね ケーキ、グー
はいけー 緑君 ごめんね ありがとう ケーグー
拝啓 緑君 ごめんね ありがとう これからもよろしく 敬具
(こんなワシやけど あんたと成長したい 一緒に伸びましょう)


















