こんにちは。
文章コンサルタントの堀内です。
本日は、「私が先日遭遇した残念な対応」について
お話ししたいと思います。
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先日、お客様のチラシの印刷を、
ある印刷屋さんに頼んだときのことです。
その印刷屋さんは、
すべてインターネットで受け付けていて
申し込みからデータのやりとりまで
すべてネット上で行います。
すごく便利なのでよく利用するのですが、
印刷物の配送時間の指定ができないのが
難点と言えば難点ではあります。
一日にすごい数を発送するのでしょうから、
いちいち時間指定に対応していたら
大変なのはわかります。
だから、それはそれで仕方がないと諦めて
利用しているわけですが・・・。
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先日利用した際、
チラシの届け先がクライアントのお店だったので、
配送の時間指定ができないのはわかっていましたが、
備考欄に次のように書きました。
「お店の営業時間が午後3時からなので、
3時以降の配達を希望します」
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そうしたら、担当者からこんな返事が返ってきました。
その返事を紹介する前に・・・、
あなたなら、どんな対応をするでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
状況としては、
・基本的に配送時間の指定は受け付けていない
・備考欄に「お店の営業時間が午後3時からなので、
3時以降の配達を希望します」と書かれていた
さて、あなたが担当者だったとしたら、
どのように対応するでしょうか?
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thinking time
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考えはまとまりましたか?
あなたの考えた対応はどういうものでしたか?
(1)「時間指定はできません」と断る
(2)「その旨、配送業者に伝えます」と返事する
それとも、第3の答でしょうか?
ちなみに、この印刷会社の対応は・・・、
(1)でした。
文章こそ、丁寧に書かれていましたが、
内容は「時間指定はできない」というものでした。
マニュアルどおりの、杓子定規な対応でした。
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私は、このメールを見て、すごく悲しくなりました。
どうして杓子定規な対応しかできないのだろう、と。
確かに、私は「3時以降の配送を希望します」と書きました。
だから、担当者は配送の時間指定と思ったのでしょう。
その結果、マニュアルどおりの対応をしたんだろうと思います。
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でも、その前に、
「お店の営業時間が午後3時からなので」
という理由を書いています。
つまり、
「午後3時までに配達に行っても
お店が開いていないので、無駄足になるよ」
ということを伝えたかったのです。
要するに、私としては、
配送業者が無駄足を踏まないように、
親切心から、情報提供したつもりだったのです。
しかし、印刷屋の杓子定規な対応で、
その情報が配送業者に伝わらないことになりました。
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印刷屋にしてみれば、
配送業者が無駄足を踏もうがどうしようが、
関係ないのかもしれません。
私も、正直、関係ありません。
でも、親切心から書いた情報が、
印刷屋の杓子定規な対応で、配送業者に伝わらなかった。
そのことが悲しかったのです。
配送伝票に「午後3時まで不在」とひと言書くだけで、
配送業者が無駄足を踏まなくてすむのに・・・。
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今思うと、私の書き方がまずかったのかもしれません。
「お店の営業時間が午後3時からなので、
3時以降の配達を希望します」
ではなく、
「お店の営業時間が午後3時からなので、3時までは不在です。
その旨、配達業者の方にお伝えいただけると、
配送業者さんも無駄足を踏まずにすむと思います」
と書けば、印刷屋さんの対応も変わったかもしれません。
今回のケースは、書き方一つで伝わり方がずいぶん変わる
という一つの例になりました。
少し思いやりが足りなかったかなと、反省しています。
皆さんもお気をつけくださいね。
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ということで、本日は以上です。