リーリンは守備よく、メアリーの仕事を片付けた。 そこへ意地悪な母クリスフォード夫人がやってきた。
「メアリー、お前によい話を持ってきたわ」
「お母様?」
「ロンドン中央のジェームズ伯を知ってるでしょう?お前ももう17、立派なレディーよ、今度ジェームズ伯がいらっしゃるわ。お世話をお願いね」
ハッハッハと笑いながら、母は二階へ上がって行った。
メアリーは赤い絨毯に手をついて、震えながら失神しそうになった。
リーリンは彼女を抱えた。
「お嬢様!ジェームズ伯といえば、あなた様より、父親ほどの年の評判の女好きじゃありませんか、酒もよく召し上がるし、粗暴もよくないとのこと・・・。なぜ、母上さまはこのような仕打ちばかり・・」
「・・・・・・・いいの。いいのよ。リーリン、今まで私に優しくしてくれたのはお前だけ。この屋敷も出るもかなわず、遠い異国のことも話してくれて、とっても楽しかったわ・・・。
私なら・・・・平気・・・・・・私さえ我慢すれば・・・」