半助の

説は

諸説あって

ここでは省くけれど


首だけの

タレのついた

うなぎと

豆腐の鍋が

師匠の家で

夕食に出た



初めてだった。

頭ギリギリでなく切り捨ててあるから

頭の下の

うなぎの肉を

襟巻きといって

美味しかった


うなぎの

胴体を食べたのは

それから

二、三年は後だったと思う


半助鍋は

別名

うずら鍋と言い

つまり鰻のツラ

顔のツラ

から

うつらなべ

うずら鍋となったようだ