いつもは弟子たちだけに送っているもの

 

おはようございます


コロナに加えて
土石流などの自然災害
一刻も
安心できないこの
状況
まるで世紀末のような
中で
また
暑い夏を迎えようという
厳しい環境
我々は
ますます厳しい状況に
オリンピックも始まりますし


ゆっくり寄席にゆく
落語を聞く
そんな
気持ちになかなかなれないかもしれません
でもやるしかないから
やらねばならないのです
その成果は少なくとも我々にできることは
これしかないから
頑張るしかないから
頑張りましょう!





たとえお客様は少なくとも
一から始める気持ちで
頑張ろう
挫けないで


そこで今日の
ひとこと





人の言うことなんて
気にしちゃだめだよ
「こうすればああ言われるだろう」
こんなくだらない
感情のせいで
どれだけの人がやりたいことも
できずに
死んでいくのだろう




ビートルズ
ジョンレノン



僕の大学生の頃
世界を席巻したビートルズ
はじめどれだけ叩かれたか
それが
次から次へとヒットを飛ばし
今でも
その名曲は
歌われている


クラシックが元になっていると言う
ビートルズ
しっかり基本を踏まえて
それでそこから
自由に自分たちの音楽を作り出した

しかも
リバプールって言う
田舎町から
世界へ羽ばたいたビートルズ。


枝雀師匠も
小米時代
普通に古典を
テンポの良い調子でやっていた
リズミカルで
なかなか
あんな達者な!落語家は
いないなぁ
程度で
注目はされていたけど
ブレイクまではいかなかった。


それが稽古
の中で
崩れていくと言うか
自分の感情を抑えきれずに
落語が
爆発したと言うか
自分では抑えきれない感じで
勝手に
あんな表現が生まれていったのだと思う





初めみんなは
邪道だとか
言った


僕は
稽古から生まれた
うちなる
産物で
落語なんて稽古すればするほど変わる
また変わらなければ稽古の意味がない
それが嫌なら
お坊さんにでもなって同じ経
でも唱えていればいい


あの稽古量から生まれた
しかも
古典
を見事に
表現して
生き生きと
演じきって
開花した。


枝雀師匠
最高の
落語を作り上げた
キリストのような
創造者だった。
まさに神がかり


できない人は陰で
いろいろ言った
でも僕は


到底叶わぬと
憧れと
でも諦めずに
あの落語を超えることを考えた
それが創作落語だった。



違う道を探すしかない
それまでの
新作は
はっきり言って
サゲだけが生きているだけのものとか
ダジャレのつみ重ねとか
はっきり言って
正直、面白くないのが
多かった。
内容もなく
全くと言っていいほど
殆どが
面白くなかった


だから
普遍的
日常的な
落語の基本がなかったし
ただただ
笑いを取るような
気を衒ったものとか
しかなかったのだ


だから新作はだめだと陰で言われた


でも僕は
作り続けた
いろんな
パターンを
そりや
邪道というだろう



邪道結構
頑強なる古典を壊さないと
枝雀師匠のようにうちから壊すか
外から壊すか
そうしないと
もはや漫才に勝てない


時代は
そんなに面白くないものをゆっくり聞いてくれない
枕で笑いをとって
自然と
落語の中に
しかもそれが笑いで満ちていて
終われば
心に
ズドンと残る


でも
どれだけ
邪道扱いされて
あれは単にテレビ人気で
客を集めているだけだと
芸人ではなく
タレント落語家
だと
言われ続けた


でもぼくは
屈しなかった
そのうち

もちろん
ゴルフ夜明け前で
賞を取ったこともあるけれど
僕の落語を
先頭に立ってやってくれた
弟子たちに
感謝している



そしてよその一門の弟子たちも
波及した
僕は
どこに行っても
みんなが僕のネタをするので
どんどん作らなければいけなくなった


爆笑で
みんなの身の回りにある話
そして
そうなんだと
落語から教えられること


続ければ
それが流れになる


談志師匠に言われた


池に投げた石の波紋が
やがて流れになった



そして

枝雀さんだけは
いつも評価してくれた
まだまだ
対して成長していない作品でも

決して
貶したりしなかった
貶すことしかできなかった落語家たちは
結果は
明白だ


ビートルズに
なれなかったのだ
どれだけ
批判を浴びようと
続けていけば


世間の評価や
大衆からの評価も受けられる


恐れず
ビートルズになろう
時代を作ろう
時代を変えよう!



ちなみに
僕は
ミッシェルが
好きだ


短い人生だったが
枝雀師匠

枝雀兄さんは
やりきった。
見事に


僕もまだまだ
負けない
人になんと言われようが
チャレンジを続ける


枝雀兄さんは
きっと守ってくれる

僕のこの
孤独の状況を

そして
弟子たちが