静也へ
その4

この世界は
入った時から
いろんな方との
別れが
待っていました。


定年のない世界ですから
入った時から
たくさんのお年を召した
芸人さんが
一つ屋根の下で
切磋琢磨する世界です。


成功途上の人
成功の頂点にいる人
成功に翳りの見えている人
それぞれが
あせり
喜び
満足し
苦しみ
もがき
やけくそになり
いろんな芸人を
目の当たりにして生きてきました。

そんな中で育つと
死は
当たり前になり
当座は
旅立った人を
悼み
かなしみ

しかし
しばらくすると当然
自分のことでみんな精一杯で
頭の中から消えてゆきます
年老いた芸人さんや
若い芸人さんもいました。




今年に入って
身内とのわかれになると
今までのように
いかず
いろんな
事後処理と
悲しみと

でも幸に多くの人に助けていただき
徳を積むと
いう言葉がありますが
その意味がようやくわかってきました。
死という言葉は
残された人の
もののような気がします。

たくさん積んだ
徳によって
生きているものが
なんとか
いきていけると
悟りました。
もちろんもっともっと
生きている間に
することが
あると

残されて知りました。

いま
大変な時代です
先ずは
心と体を鍛えて
頑張るつもりです


それが
静也の生まれた
役目かもしれません。

独演会に向けて



頑張ろうと思います。