母は
享年101歳
みなさんから
大往生でんなぁ
さもめでたいように言われる
でも
この世からいなくなった。
長生きであろうが
いなくなったことに変わらない

母1人
子1人
あの頃母も
大変だったと思う

かわいがってくれたけど
よくわからないこともあった
なぜ
おじさんや
おばさんのところは預けられるのか
その辺は
わからない
でも
母が
烈火の如く怒ることがあった


それは
箸の持ち方だった
おまえは
おおきくなったらどんな偉い人と
食事するかもしれんから

母のその頃の
言い分は
わからなかったが
今ならわかる

箸の持ち方だった
食べ方には自信がある

みかんが好きだった
介護施設に
真由美は必ず
みかんを買って持っていってくれた



ありがたい。

今夜は
みかんを食べた。




静かき夜
みかん並べて
母思う