負けへんで‼️
コロナ‼️
創作小噺シリーズ
第 176回
タイトル
《本屋巡り、御書印》
居酒屋だるま、主人高島
「吉川兼好はん、ちょっとこれ見て、コロナで出歩かんようになって、どの店も大変やがな」
居酒屋健ちゃん、主人吉川兼好
「そうでんな、ほいでこれはなんやねんな?」
高島
「御多分に洩れず、本屋も客がこんようになった、そこで本屋がな集まって、各神社を回って、御朱印をもらうちゅうのがあるがな、それに習って、御朱印ならぬ、御書印を作って、大阪中の本屋を回ってもらおうとやって、評判らしい」
兼好
「へー、なんなと考えるもんなや」
高島
「そこでや、我々居酒屋に来てもらったらはんを押す、これこそ、酒を置いてるので、御酒印ということで、やったらどないやろ、そら、みんなに登録してもろたら、
結構回ってもらえるで」
兼好
「日本人は、なんでも集めるのが好きやし、集め出したら皆、集めよかとなるわな」
高島
「そうそう、御酒印に、日本酒開けたらラベルも貼るっちゅうのは」
兼好
「ええなあ」
兼好
「なぁ高橋さん、御酒印あつめるのやめへんか?」
高橋
「なんでやねんな」
兼好
「しょっちゅうくる客が一度来たら、次はよその店集める言うて、ちょっとも来ませんねん、経営が前よりも苦しいなりました」
おわり