負けへんで‼️
      コロナ‼️



創作小噺シリーズ
第        129回


タイトル

《映画製作、日本の事情》




助監督、田村
「監督、怪獣ゴランに襲われて、逃げてくる村の衆が密になるといけないので、減らしましょうか?」

監督、川島
「ここは、100人程、必死になって逃げるってシーンにしたいから、みんな消毒して、かなりカメラ
ひいてるから、皆さんに肌色の
マスクつけてもらって、そこに口書いといたら、マスクと分からんだろう?」

田村
「肌色のマスク用意するのに、いち日かかりそうです、エキストラに
もう1日残ってもらうと
弁当代とか、宿泊代、300万円、消毒代とかでかかりますが良いですか?」

川島
「良いことないよ、バカ、逃げる村人、3人で行こう」

田村
「3人?」

川島
「十分に、ソーシャルディスタンス取るように」

田村
「わかりました、ちょっと迫力がなくなりますが」

川島
「かと言って、感染者が出たら
撮影中止になりかねないから。
予算がないからなぁ、仕方がない、演技でカバーしてもらおう、必死の形相で逃げてもらえ」

田村
「はい」

スタッフA
「監督、ゴランに入ってる役者が熱中症で倒れました」

川島
「なに、仕方がない、今日は怪獣なしで、
村人3人、逃げてるところだけ撮ろう」

田村
「んな、アホな」