負けへんで‼️

     コロナ‼️


創作小噺シリーズ
第    119回




タイトル
《法要はリモートで》




藤岡誠
「ほんなら、父の7回忌法要を、お寺でリモートでやっていただけるんですか?」

寿命寺、和尚
「はい、ちゃんとこちらで用意いたしまして、ご参加の人数を教えていただけますか?」

藤岡
「わかりました。では、親戚中に、リモートでと知らせますので、ただ、父は長男でしたが、95歳で亡くなってますので、五人兄弟なんですが、みんな年取ってますので、リモートができるかどうか?
それが心配で」

和尚
「私の方も、その辺は息子が全部やりますので、私はみなさんに向けてお話をするようにと、お布施の振込とか、いろいろ息子がやりますので、皆様の方で若い人が
フォローして、なんとかやってもらえませんか、この時期、三密になってはいかんからと、今年の法要はすべて、このかたちでと、息子が申しまして、もちろん息子も、住職をやっておりますので、皆様の代わりに焼香も、
あらかじめ
写真を送っていただきましたら
それで面作って
皆様の代わりにお線香をあげたり、
やらせていただきますので、うちの方も
その方が
感染防止のために良いのです」

藤岡
「こちらも、交通費も助かりますし、故人は寂しいでしょうけど」

和尚
「そんなことは、ありません。
心は1つ、
どこにいても、弔う気持ちが大事
お父さんも喜んでおられますよ。
それに
こちらも感染のリスクはないので、ただ、いろいろお墓の手入れ、消毒など、かわりにおまいりする、手間賃などなど、
いつもより割高になっておりますのでよろしく」


「⁇⁇」