負けへんで‼️
            コロナ‼️



      創作小噺シリーズ
      第    103   回





タイトル
《家族で中華料理》



祖父、高浜健太郎
「誠一、中華料理『秋月楼』の予約は大丈夫やな」

息子、誠一
「ばっちりです」

健太郎
「感染対策もできてるな」

誠一
「大阪一大きい、超有名中華料理ですからね、
聞いたら、感染対策日本一やと
自慢していました。
すみませんね
娘の10歳の誕生日を
あんな豪華な店で
祝っていただけるなんて」

健太郎
「いやいや、孫のスミレはこの度バイオリンコンテストの大阪大会で優勝したしな、
自慢の孫や」

誠一
「お父さん、五時に迎えに行きますから
スミレを筆頭に4人の子供、みんなで乗れるワゴン車を、予約してますから」

健太郎
「それでは、待ってるからな」




中華料理、秋月楼、支配人陳
「いらつしやいませー、高浜さん、いつもありがとう、すみません。
まずみなさんの熱、おでこで測らせていただきます」

健太郎
「いやいや、感染防止対策行き届いてるじゃないか」

「ありがとう、
日本一よ。
次、消毒して、うちの店、広い、換気大丈夫、それでは、席に案内するね、
1番広い部屋、よういしたよ」

誠一
「1番広い?
そんな大層な、八人やから、丸いテーブル一つで、いいから」

「ダメダメ、だめあるよ、十分に間、取らないと、いけないから、2人ずつ、5つのテーブルで、料理は大皿を見せて、あと取り分けて、出すから」

健太郎
「取り分けてはええけど、1つの大きな丸テーブルに2人だけ?
えらい広がって、話が遠いなぁ」

「仕方ないよ、だから、席に紙とペン置いてるから、ここに書いて、言ってくれたら渡すから、大丈夫、絶対に大きな声出さないでね、暇つぶしが飛ぶから」

誠一
「陳さん、それも言うなら、暇つぶしやなくって飛沫、それにしても、広々ととして」

「みんな、ひろびろ、ゆっくり食べていくといいね。美味しいものだすから」








誠一
「いゃあ、おいしかったな、スミレおじいちゃんにお礼を言いや、みんなよかったな」

スミレ
「おじいちゃん、ありがとう、すごく美味しかった。けど、店であれだけみんな離れて食べて、帰りは車の中でみんなでひっついて、パパ、食事で離れても、一緒違うの?」

誠一
「ほんまや」