負けへんで‼️
           コロナ‼️


        創作小噺シリーズ
        第            98回





         タイトル
      《今夜も麻雀》


佐竹
「もしもし、牧か、あと、1時間で仕事終わるから、ほんなら、会社終わったら、麻雀7時から、行けるか?」

「7時から、いけます。いけます」

佐竹
「俺、ちょっと今から部長に呼ばれてるから、おまえ、経理の大木と人事の香山に、言うといて、メンバー変更なりそうならまた、メールして、ほんまに、飲みにいったらいかん。飯もあかんて、世知辛い世の中やで、麻雀でもせんとな気が晴れんわ。
ほんならな」

吉村沙知
「ちょっと、佐竹さん、どういうことですか?」

佐竹
「なんや。吉村さん急に」

吉村
「なんやじゃないですよ、ほぼ毎日、仕事が終わりかけの頃になったら、社内電話で
麻雀のメンバー集めて、ええ加減にしてください」

佐竹
「吉村さん、何怒ってんねん」

吉村
「怒りますよ、今、大阪では感染者が増えているという時に、良いですか、麻雀屋さんは、一番密になりやすいし、もしも、誰かが、感染したら、会社でクラスターが起きるんです。
私たち毎日恐怖と戦いながら、会社へ行き帰りしているのに、会社でかかって、どう責任とってくれるんですか?
絶対にマージャン屋へ行くのはやめてください!」

佐竹
「なにも、麻雀屋にいかへんがな」

吉村
「でも、メンバーを集めていたじゃないですか?」

佐竹
「あのな、ネットでやるねん。それぞれ家に帰って、時間を決めて、我々だけの、部屋を作って、そこで、だいたい2時間くらい、それぞれ好きなもの飲みながら、そやから、誰とも接触せんと、麻雀やってんねや」

吉村
「暗っ」