負けへで‼️
コロナ‼️


          創作小噺シリーズ
          第               95回







タイトル
《ああ、ルミナリエの灯は》



雅恵
「おかぁさん、ことしのルミナリエ中止になんねんて」

夫の母親、康代
「そうやねん」

雅恵
「いつも京都から、神戸へ朝から車で行って、
みんなでルミナリエを楽しんで、
おかぁさんところで
一泊して、あくる日、
中華料理食べて、京都まで帰るのが恒例やったのになぁ」

康代
「ほんまに、コロナのおかげで、なにもかもぶちこわしやがな、いろんなものが中止になって、
世の中楽しいなくなるなぁ」

雅恵
「せっかく、娘らも楽しみにしてたのに」

康代
「ほんまに孫に会いたいわぁ、でも、ルミナリエはめちゃくちゃ、密になるからなぁ、なんぼ、あいだあけてゆうても、あれだけの人、さばききれへんで、息子に言っといたんやけどな、ルミナリエは今年なくなったけど、今度の土曜日から、みんなで遊びにきたらって、もっとええもん観れるかもわからんからって言うといた。みんなで来てや」





雅恵
「あんた、今度の土曜日からお母さんが来たらって」

夫、達彦
「携帯に電話あった、けどな、今度の土曜日から日曜にかけて、天気予報では豪雨に雷雨となってんねんけどな」

雅恵
「大丈夫?」

達彦
「ま、早めに出たら大丈夫やろ」





雅恵
「お母さん、ルミナリエよりええもんてなんですの?」

康代
「みんな、二階へ来て二階へ、この窓から見て、めっちゃ雨に、カミナリエ」

雅恵
「ルミナリエと違ってカミナリエ?、たしかに光ってる、けど、子供ら怖がってますやん」



おわり