負けへんで‼️
          コロナ‼️


創作小噺シリーズ
第        76回





タイトル
《金魚の昼寝》




愛知県Y町、金魚の産地、生産者、池野
「おーい、かか」

嫁、はるの
「なんやねん大きな声で」

池野
「金魚の餌を、餌屋に届けてくれるように電話してくれ」

はるの
「もう、餌ないのかいな」

池野
「毎年この頃になると、うちの金魚は、ほとんどが、祭りの金魚すくい用の和金や、今頃は
出荷が終わって、餌もちょうどやり切ってる頃で、
餌も買わんでええけど、
今年は、全国の祭りが、コロナのおかげで、ほとんど中止や、なんとか秋祭りに、出荷できればなぁ、とおもて、餌やってるねんけど、
とにかく、
見てみいな、
金魚のやつ
出荷せえへん言うのを
肌で感じてるのか、ほんまに
気持ちよう、
養殖池で昼寝しけつかる」

はるの
「ほんまに、秋祭りには、コロナはおさまってるのか?
最近東京では
感染者が増えてるがな
世界を見たら恐ろしいで、
金魚は売れへんわ
餌代はかかるは、あがったりやがや」

池野
「ごてくさいわんと、はよ電話せえ」

はるの
「うるさいな、全く金魚は売れへんわ、儲けはないわ、金魚の餌より、こどもに食べささないかんねん。アホやな」

池野
「アホとはなんや、腹の立つ、売れへんもんはしゃーないがな」

はるの
「どっか探したら、やってるところあるかもしれんがな、探してこい」

池野
「偉そうに、探してこい?ええ加減にせえ」

と、餌を巻くようの、柄杓を投げると、窓ガラスに当たって、ガッシャーン



それを聞いた池の中の金魚
「やかましいな、ゆっくり昼寝もでけへん。
金魚迷惑もええとこや!」





おわり




おわり