負けへんで！コロナ！
創作小噺シリーズ
第１８回
タイトル《オンライン飲み会》
成瀬課長
「さあぁ、みんな、今日は俺のおごりや、それぞれ好きなもの遠慮なく注文して、飲んでくれー、盛大にやろやないか、みんな、飲み物揃ったかー？」
夏川
「成瀬課長、俺のおごりや、いうのはおかしいでしょう、緊急事態宣言を受けてから、
それぞれ出社が禁止になり、
テレワークで
自宅で、それぞれ仕事してたんですよ。
それで、６時になったらインターネットでパソコンやスマホで、みんなの顔を見ながら、飲み物持ち寄って、オンライン飲み会をやろうと言うことで、
今、るやってるんじやないですか」
成瀬
「まあまあ、夏川君、固いこと言うな、たとえ家にいてもやな、会社の帰りに居酒屋に寄って飲んでる雰囲気やがな、
みんなお疲れ、ここは、会社近くの居酒屋「花月」や、あ、にいちゃん、生ビールの中、注文したやつ、あっきた、おおきに、ほんならみんな乾杯しようか？」
紺原
「成瀬課長、生ビールいうて、それ、発泡酒違いますの？」
成瀬課長
「細かいこと言うな、嫁はんが
毎日、家飲みしてるから、高くつく言うて、これしか飲ましてくれへんねん。紺原、君は何飲んでるねん？」
紺原
「僕は、ハイボールです。ウイスキーは洋酒ですけど」
成瀬課長
「くー、ええのん飲んどるのぉ、とりあえず、乾杯しよう、お疲れさんでしたー。
カンパーイ！おい、尾崎さん」
尾崎
「なんですの、課長？」
成瀬課長
「家の中では、マスクはええのと違うか？」
尾崎
「眉毛と目のところしか、お化粧してないんで、飲むときは後ろ向いて、それにこれ今日送られてきた、安倍のマスクなんです」
成瀬課長
「えっ、君のところ、送られてきたんか？
うちはまだやけどな」
夏川
「成瀬課長、うちも送られてきましたよ、課長の分ないだけ違いますのん？」
成瀬課長
「うちは、両親と嫁と子供2人の６人家族やからなぁ、当たらんのやろなあ。ところで高杉くん」
高杉
「何ですか？」
成瀬課長
「君は会社では、テキパキとしっかり、きっちり仕事するのに、写ってるの君の部屋？」
高杉
「そうです、ここしかないんです。一人暮らしで、今まで会社から帰ったら寝るだけの生活でしたからね、なんせ、早く帰って片付けようと思っても、毎晩上司に強引に飲みに誘われてましたから、よほど家に帰りたくなかったんでしょうね」
成瀬課長
「おい、大きな声で言うな、嫁さん台所におるねん。ところで、夏川君、君が食べてるのは何や？」
夏川
「ハンバーグとポテトサラダですかね、ポテトサラダは免疫力アップするって、嫁が作ってくれたんですよ」
成瀬課長
「ええなぁ、高杉君のは？」
高杉
「ブリの照り焼きと、筑前煮ときゅうりのつけもんですかね」
成瀬課長
「そうか、この頃コンビニでなんでも、うってるからなぁ」
高杉
「自分で作ったんですよ。家にいると、料理が楽しくたりましてね。めっちゃうまいです」
成瀬課長
「大したもんやなぁ、それだけ手間かけるんやったら、掃除せえよ。ところで、三木君は、参加してないんか？」
夏川
「三木も参加する言ってましたよ」
成瀬課長
「電波の調子が悪いのかな？三木ー」
三木
「はーい」
成瀬課長
「びっくりした、おい、君、そこ尾崎君の部屋と違うのか？」
三木
「はい、先月から一緒に暮らしてるんです。彼女の作った料理最高です」
尾崎
「嬉しい、はい、アーンして」
三木
「あーん」
成瀬課長
「やっとられんわ、
そう言うことやったんか、気がつかなかったなぁ」
夏川
「ところで、課長は何食べてるんです？」
成瀬課長
「俺のは見てくれ、鳥のもも焼きとビーフシチューと、
ハムサラダや、これがうまいねん。
嫁はん、料理がうまいねん。わしのために
、毎晩手の込んだものを、つくってくれんねん」
夏川
「すごい、うまそうですね」
成瀬課長
「うまいよ」
成瀬課長の嫁登美子
「あなた、あんた勝手に、何食べてるのよ」
成瀬課長
「いや、食卓に置いてあったから」
登美子
「それは、長男の夕食やがな、あんたと違ってあの子は学校休みやから、バイトしてるねん、頑張ってるから食べさそ思って、もう、何考えてんねんアホ！」
成瀬課長
「アホて」
登美子
「あんたの夜は即席ラーメンやねん」
成瀬課長
「ラーメン」
登美子
「1日、ほとんど動いてないから、お腹も空いてないやろ」
成瀬課長
「まて、まて、みんな見てる」
登美子
「見てる？」
成瀬課長
「この様子をオンラインで会社のみんなが見てんねん、見てみい、みんなこっち見てるやろ？」
登美子
「えっ、それはよ言いな」
成瀬課長
「言う間があれへんがな」
登美子
「どうも皆さん初めまして、成瀬の嫁です今日はどうも、ちょっと待ってください、いまから、唐揚げでもお出ししますね」
夏川「？」
紺原「？」
高杉「？」
尾崎「？」
三木「？」
おわり