大学四年生
噺家になる
少し前
文学部の多分図書館前


当時の学生が
学生服を皆、着ていたわけではない
むしろ
学生服を着ている方が珍しかった

僕は
落研のものは
何かの時は
学生服でと
決めたから
おそらく
大学祭だったかも
知れない


左は
同級生の浜野くん
いまでも
親しくしてもらっている


彼の父は
先代の
鶴澤燕三師匠
文楽の三味線弾きで人間国宝だった。


師匠は
優しい
なんでも
教えてくれる
素晴らしい人だった


ただ彼は
跡を継がず
ガソリンスタンドをはじめ
多くの外食産業を手広くやっている会社に
学生時代から
アルバイトに行き
そのまま就職した。

今はもう定年になったが
よく
弟子の応援もしてくれている
本当に
良い友を持った


三金の最期の独演会にも観に行ってな、残念でしょうがないわ

と泣いてくれた

千里繁昌亭をやったのも
彼から持ち込まれた

いまも
応援してくれるのは
非常にありがたいし
彼は
落語をさせても
上手だった。

前に勤めていた会社がいろいろやっているので
打ち上げには
必ず相談する


大学は
人生を学ぶところかも知れない。