なんばグランド花月
今日から
みんなと
ひとつ
舞台を盛り上げて行くのは楽しみ


若いみんなが
育っている

花月の始まりは
天満宮裏にあった
第二文芸館
その寄席を買い取った
吉本せいは

しばらくして
天満花月と
変更した。

花と咲くか
月と陰るか

一か八かの勝負に出たのだ。
せいさんの
戦略は
見事だった。
演芸の合間には
スルメやコンブや
塩気の多いものを売り
最後に飲み物を売って回る


いちか
バチか

舞台に出て行くには
みんなそんな気持ち
受けるか受けないか
わからない

大波か
うづまきか
黒潮か
潮の流れに乗ったり
逆らったりしながら
舞台を
自分の持ち時間を
つとめる


みなさんが
芸人に求めるのは
そんな
必死の芸に違いない