日本全国津々浦々、画面の前のロシア軍装備同志の皆さん、こんばんわ。
デジタルフローラの化身、らとにくです。
突然ですがロシア軍歩兵装備というと、貴方は何を思い浮かべますか?
ある人は、「AK-47とか旧式装備使ってる」と言い、あるゲーマーは「タチャンカ」と言い、またある人は「ゴルカ着てる」と言うでしょう。
そのイメージ、本当だと思いますか?
これが現在のロシア軍です。
「んな馬鹿な。これは一部の特殊部隊でしょ」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、残念ながらこの装備、“ラトニク(戦士)将来歩兵システム”はすでに前線部隊の多くに配備されています。
今回はこの“ラトニク”というものに迫っていこうと思います。
ラトニクシステムは、最新の科学技術に基づいた現代型歩兵装備のことで、主に以下のモノより構成されています。
- ラトニク・プロテクション
- 6B45(43)ボディーアーマー
- 6B46プレートキャリア
- 6B47バリスティックヘルメット
- 6B48戦車兵防護セット
- 6B49防護服
- ラトニク・エクイップメント
- 6B52セット
- 6B50防塵ゴーグル
- 6B51ニー・エルボーパッド
- 6E1個人携帯浄水器
- 6E2ヘルメット装着型ライト
- 6E3軍用ホッカイロ
- 6E4軍用腕時計
- 6E5汎用シャベル
- 6E6マルチツールナイフ
- 6M2(-1)ヘッドセット
- 6SH117アサルトベスト
- 6SH118バックパック
- 6SH119冬季迷彩服
- 6SH120汎用テント
- 6SH122春夏期・秋冬期リバーシブル迷彩服
- 6SH122(↑と同番号)戦闘グローブ
- 6SH123ガンケース
- 6SH124AK-12用スリング
- 6B52セット
これ以外にも、ガスマスクのPMK-4や無線システムなど、多種多様な装備を含みます(正直無線機とかわけわからんので、全容の把握はできていないです・・・)。
これらの装備が登場したのは2016年からです。特に現在でも続くシリアへの軍事派遣では、海軍歩兵や憲兵隊がラトニクシステムで装備をがっちりと固めているのが印象的です。
それ以前はというと、2014年のクリミア併合では“旧デジタルフローラ装備”、通称『礼儀正しい(誠実な)人々装備』が一般的でした。
ラトニクシステムはこの『礼儀正しいryの特徴でもある、デジタルフローラ迷彩や6SH112アサルトベストを発展させたといえばわかりやすいでしょうか。
ここで一つ注目しておきたいのが、ラトニクシステムの配備の早さです。先ほど述べたように、2014年では上記のような、『礼儀ryが一般的でした。
ではその一年後、二年後はどうなっているのでしょう。
これはシリアから帰投する海軍歩兵を撮影したもので2015年12月末のものですが、『礼ryの6B23アーマーがラトニクシステムの6B45アーマーへとおきかえられているのがわかります。
さらに続く2016年のシリア派遣ではラトニクシステムが平然と使用されています。勿論、シリア派遣はロシア軍のある意味見本市とも機能したわけで、こうした部隊以外では旧来の装備も多く見受けられます。
しかし2017年以降にもなると、前線の部隊の多くでその姿を見れるほど普及しました。
これほどの速度で装備を配備した軍は、なかなか見受けることが出来ないと思われます。
ロシア軍の歩兵装備、ラトニクシステムはその性能もそうですが、こうした配備スピードにもその特徴があるといえるのではないでしょうか。
今回はここまでです。お読みいただきありがとうございました。
次回があれば、ラトニクシステムの細かいところを解説したいと思います。
では・・・