前回2回使って公務員試験対策文学芸術の芸術分野をみてきました。

 

今回は文学分野の解説をしていこうかと。

 

 

文学とは

 

そもそも文学って何なんでしょうか?

 

うぷ主自身、改めて問われると「何なんだろう」と思いましたが、

答えとしては「言語を使った芸術」だそうです。

 

凄い漠然としてますよね。

 

広くいえば言語芸術を研究する学問も文学といいますが、

一般的な意味での文学は、学問というよりかは表現活動そのものをさします。

 

一般的には文学というと小説を思いうかべる人が多いでしょう。

 

「こっからここまでが文学ですよ」っていうのはなかなか定義し辛いですが、

先程も述べた通り、文学は非常に幅広いので、小説以外にも色々なものがあります。

 

  • 評論
  • 日記
  • 随筆
  • 詩(歌詞を含む)
  • 戯曲

等々

 

戯曲というのは演劇の台本ですね。

 

歌詞やら台本やらも文学としつ扱われるんですから、もう何でもありなんじゃないですか!?

 

公務員試験の文学の出題は、文学史ですね。

 

なので

文章の書き方

とか、

表現技法

なんかは習わないです。

 

ここら辺のイメージは芸術と同じですね。

 

今回は西洋文学、(正確には西洋文学 '史' というべきでしょうか)、をみていきたいと。

 

 

古代ギリシャ

 

古代ギリシャの文学といえば、何といってもホメロスの「イディアス」と「オデュセイア」でしょう。

 

作者とされるホメロスですが、実在したかどうかが怪しいらしいです。

 

しかも、本当にホメロスとされる人物が「イディアス」や「オデュセイア」を書いたかどうかも怪しいらしいです。

 

調べると、

「イディアス」を書いたホメロスと「オデュセイア」を書いたホメロスが別人

という記事もあったり。

 

ホメロスについての詳しい内容が出るかどうかは授業では習いませんでした。

 

ホメロスについて、そこまで研究しなくても試験には困らないでしょう。

 

で、じゃあイディアスとオデュセイアはどういう話なのかというと。

 

まずイディアスですが、トロイア戦争の話です。

 

木馬が有名ですね。

 

一方、オデュセイアは、トロイア戦争で活躍した武将が帰宅困難者になる物語です。

 

武将オデュセイアが神様から嫌われて、囚われたり1つ目の怪人と戦わされたり、

道中色んな意地悪されて家に帰るのに十年かかった物語です。

 

しかもその十年の間に、オデュセイアの遺産目当ての男達がオデュセイアの自宅に押しかけ、

妻ペネロペが貞操を守るのに必死という…。

 

その男達は、結局は帰宅できたオデュセイアに最後は成敗されてしまうんですがね。

 

昼ドラと暴れん坊将軍をごちゃ混ぜにしたかの如き物語ですね。

 

イディアスもオデュセイアも、叙事詩というジャンルです。

 

「叙事詩」っていうのは何なのかというと、調べた限りでは「韻をふんだ物語」と説明するのがよさそうです。

 

うぷ主も、ギリシャ叙事詩ではありませんがインド叙事詩は読んだ経験がありまして、

 

ただどこに韻がふまれてるか分かりませんでした。

日本語に訳されてたからでしょうかね。

 

少なくとも、叙事詩について深く知らなくても、うぷ主は公務員試験では何も困りませんでした。

 

そういうギリシャ文学ですが、叙事詩からだんだんと劇に主軸が移っていきます。

 

ギリシャ喜劇、ギリシャ悲劇、いずれも有名です。

 

特に3大悲劇詩人とされるアイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスは知っといた方がいいでしょう。

 

ありがちな話、3大 '喜劇' 詩人とかって引っかけてくるかもしれないので、

こいつらが書いたのが悲劇か喜劇かごっちゃにならない様にしたいですね。

 

ギリシャからローマ時代にかけて、演劇は1大ブームに発展します。

 

所謂「パンとサーカス」といわれた古代ローマの娯楽の内、サーカスに当たる1つが演劇でした。

 

 

中世

 

中世は文学にとっては受難の時代でした。

 

芸術はそうでもなかったのですが、

文学は当時の基督教には弾圧の対象でした。

 

なぜかというと

 

まず当時の非常に敬虔な基督教としては、楽しむというのに非常に抑制的ですから、

劇みたいに大勢が集まって楽しむとい。やうのは宜しくなかったんです。

 

加えてギリシャ文学は、それが悲劇であっても喜劇であっても、描かれる人間像がドラマチックというか、ある種の力強さを読み取れます。

 

ローマカトリックっていうのは、「迷える子羊~」っつって、人間を弱く罪深い者とし、

「お前達みたいな罪深い輩は我々に従わないと大変な事態になりますよ」って論法で信者を獲得していきました。

 

そういうローマカトリックにとって、人間の強さや美しさを表現しかねない文学っていうのは '危険因子' だったんですね。

 

なので中世の間、文学は大した発展がなかったのか、

中世文学についてはさらっと流されてしまいました。

 

 

ルネサンス

 

中世が終わるとルネサンスです。

 

ルネサンス期の有名な作家は大体こんなんです。

  • 伊国:ダンテ。
  • 仏国:ラブレー。
  • 西国:セルバンテス。
  • 英国:トマス•モア、シェークスピア。

 

それぞれの作家の代表作はこんな感じです。

  • ダンテ=神曲。
  • ラブレー=ガルガンチュア物語、パンタグリュエル物語(一般的には「ガルガンチュアとパンタグリュエル」として知られています)
  • セルバンテス=ドンキホーテ
  • トマス•モア=ユートピア
  • シェークスピア=ハムレット、マクベス、オセロ、リア王、ロミオとジュリエット、ベニスの商人、ジュリアス•シーザー

 

ラブレーの神曲は、ラブレー自身が地獄天国煉獄を行き来する物語です。

 

煉獄っていうのは、基督教を知らない人達が行く所ですね。

 

ラブレーのガルガンチュアとパンタグリュエル物語は巨人の話だそうです。

 

セルバンテスのドンキホーテは、50すぎのおっちゃんが騎士道物語を読みまくって現実と物語の区別がつかなくなって、

「世の中の不正を正す」と称する旅にでる話です。

 

たまにこういう奴いますよね(笑)

 

シェークスピアは余りにも有名ですよね。

 

上記作品以外にも数多の有名作があります。

 

さっきあげたシェークスピアの作品の内、

ハムレット、マクベス、オセロ、リア王、は「4大悲劇」とされています。

 

別の作品を混ぜて「4大悲劇」と引っかけてくる可能性もなくはないので注意しましょう。

 

「ロミオとジュリエット」なんかは特にごっちゃになり易いでしょうから。

 

ルネサンス文学は、色んな物語があって内容もまちまちなのでなかなか特徴が掴み難いですが、

総じていえば人間の活力、強さや美しさを見直し再興した点があげられます。

 

長く人を「迷える子羊」として弱く罪深い者としたローマ教会の権威の弱体化の現れであると同時に、

中世の間を通して確立された価値観を再考するきっかけとなった時期といえるでしょう。

 

因みにですが、今の小説の原点もルネサンス期にあるとされています。

 

他の時期と引っかけられない為にも、小ネタとして覚えておいた方がいいでしょう。

 

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