わたしの父には、2人の弟がいます。
叔父たちです。
上の叔父は、淡々としていて、細身でハンサム。
下の叔父は、賑やかで、ガッチリ圧強めタイプ。
父が亡くなってからも、行き来は頻繁にあったし、いてくれるのが当たり前の存在でした。
89になった上の叔父が、日常生活がままならなくなり、施設に入ったことは聞いていました。
その叔父が、先週、危篤になって緊急入院。この時は、持ち直して、東京と京都から駆けつけた従姉弟たちも翌日には帰っていきました。
そして…今日の夕方に、わたしの実家に病院から連絡が入ったという。今夜が峠とのこと。
おっ、サトシくん、帰ってきとったね
どぎゃんね、元気ね
ふーん、面白かことばしよっとね
わたしを見ると、そう話しかけてくれる人です。
わたしのやっていることは一切否定しない人です。
笑顔でふんふんと頷いてくれる人です。
安心して話せる人です。
老いることは仕方ないこと。
生あるものが尽きて逝くのも、また道理。
それでも、別離はつらい。寂しい。
それでも、別離に、お礼と感謝をしよう。