一本組手は間境を一気に縮める対練。
三本組手では長い間合い、中間の間合い、近接の間合いの3段階を明確に身に付ける対練。
正直、約束組手と言われるこの手の対練が嫌いでした。今ひとつ予定調和で、互いの忖度…特に掛け手のやられ役としての忖度で成り立っているようで、役立つかどうか懐疑的だったのです。
が、伝統派の試合ルールが長い間合いから入るまでの間境での攻防に着眼しているなら、寸止め、寸当て、当て止め、防具を使用しての打ち込み、は理にかなったものだし、
さらに、この二つを融合させるルールも試行されるのも至極当然なんだな、と。やっと納得できた私(我ながら理解が遅っ💦)です。
まぁ、それは、さておき、これにより目付けが変わり、意識の広がり方が変わりました。言語化すると使い古されてる“遠山の目付け”となるんでしょうが、これにより動きがまったく別物になりました。
受けは前に出ながら余裕を持って、攻めは意識を広げて自在に。無茶苦茶、キレが増してますが、難点は、歳を重ねるごとに、徐々に作り上げてきた省エネスタイルと違うので、どれくらい持つのかなぁ?ということ。軽く動いてみたら、いい感じですが、果たして。