組手再考。思い出話付き。 | 魁!稽古人、徒然日誌

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空手とシステマ、誰ツヨDOJOyを稽古しているオヤジの徒然日誌です。武の体育功学舎空手伝承会松尾道場主宰、システマ福岡ネットワーク代表、誰ツヨDOJOy福岡稽古会所属、『現代護身術』講座企画立案者

 7月16日、木曜日の時点では対練と約束組手の再構成は漠としたものでした。従ってセントラル野間大池の空手教室では控えましたが、振替で参加してくれたセイシュウが1時間目で幼稚園児であるタロウとタイシに対しての向き合い方と、2時間目に同じ黄緑帯で力の強いユウキを相手にした時の違いを見ながら、やはりディフェンス力…当て勘ならぬ防御勘を養うことが、いたずらに恐怖心に縛られないポイントになると確信しました。
 
 
その昔、大病から回復途中の三十半ばで太気拳の修練に入った頃、組手になると、ついキックのアップライトに構え、真っ正面から入る私は、手足が長く、懐の深い相手に散々な目に会いました(笑)
 
で、私の浅知恵でやったことは自分の制空圏を守り足捌きでかわす負けないスタイル。確かに1~2分ならしのげますが、やがて私が攻めてこないとばれると皆、ガンガン前に出てきます。
 
そこで目一杯の力でカウンターを取り、相手の出鼻を挫くことを加えました。
 
これも2~3回は通用しますが、カウンターが単発であることと、タイミングを知られると、そこを突かれるようになります。
 
そうなるとカウンターを失敗したら掴みを多用して、ゴネゴネ。そのうちスタミナ切れを起こし、動きが悪くなる悪循環。それでも、週4~5回通い、総当たりのマススパーや限定スパーをやり、月に1回はガチスパーの総当たりをやっていけば、体力も胆力もそれなりに備わってくるもの。ただ怪我も多く、気がつけば仲間も自然淘汰されていきました。
 
ある意味、強くなるためには最速の稽古ですが、本当に強くなるべき人たち(子供たちも含め)に効果があるかと言えば、なかなか難しいでしょう。
 
 
私の対練・組手再考は闘いに打ち勝つことでも、試合に勝つことでもなく、ひたすらに恐怖心を克服し、生き残る…自信を養うシステムに特化しようと思っております。