弥山に1時間程滞在して、下山したのは15時過ぎでした。
その時間帯は干潮で、厳島神社の大鳥居の間際まで歩いて近づく事が出来ましたが、
運悪く70年ぶりの改修工事中で、足場が組まれてシートで覆われていました。
厳島神社 大鳥居(写真出典:フォートラベル)
潮が引いた後の浜に降り立って撮影
宮島には17時まで滞在して、宿泊先のホテルインターゲート広島に向いました。
今年1月にオープンしたばかりのピカピカのホテルで、近未来SF映画にありそうな
人の気配を感じさせない無機質な佇まいに、新しいビジネスホテルとしての
隙の無さが伝わってきます。客室は必要な物がすべて揃っていて無駄がなく、
アメニティーのレベルも高く充実していますが、小さな窓がひとつあるだけで、
息苦しさを覚える方がいるかもしれません。
夜食は、ホテルから徒歩8分にある居酒屋いちりんを予約しました。
ホームページで提供している料理を調べてみると、料理長の素材への拘りと、
量よりも質を重んじた料理が食べられる予感がしたのが選んだ理由です。
店は雑居ビルの2階にありますが、ビルの入り口に目立った看板が無く、
人が横向きでないとすれ違えない幅しかないので、注意して探さないと
通り過ぎてしまう可能性が高く、漸く見つけたとしても、入るのを躊躇ってしまう
如何わしい雰囲気を漂わせています。
恐る恐るエレベーターに乗って店の扉を開くと、何のことはない和の温もりを
感じさせる小綺麗な空間が広がっていて、流石に大人の隠れ家と言われる
だけの事はあると安心しました。
案内された席は、調理場を前にしたカウンター席で、若くてイケメンな料理長と
二人の助手が忙しくオーダーをこなしていました。
江田島産のブランド牡蠣「冬咲」が売りと聞いていましたが、昼間に牡蠣を
たらふく食べたので、「瀬戸内 旬のお造り盛り合わせ」をスタートに、
店のお薦め料理を数品と広島の地酒を注文しました。
お造りは素材の良さもありますが、魚の切り身を提供しているだけの
店が多い中、お造りと言うだけのことはあって、味も見た目もしっかりと
料理されていて、妻と顔を見合わせると、互いに笑みを交わしていました。
料理は期待通りの味で、値段も良心的で満足できるものでしたが、
ネットのレビューでも指摘されていましたが、客と直に接する店員が頼りなく、
この店の評価を下げるポイントになっていると思います。