ライブを開催するたびに、会場が巨大化していくももクロ。
人気アーティストの証明と言えば聞こえは良いのですが、
8月に公演が予定されている、7万人のキャパシティーを誇る
横浜スタジアムとなると、会場にいる観客は、ライブというよりイベントに
参加しているような錯覚に陥るのではないかと思います。
昨年の8月に、「ももクロ夏のバカ騒ぎ SUMMER DIVE 2012」西武ドーム大会
(観客動員3万7千人)に参加しましたが、替え玉を使っても分からないぐらい、
ももクロが米粒大にしか見えない環境で、タイトル通りにバカ騒ぎしている
モノノフたちを観ていると、音楽を楽しんでいると言うより、狂信的な信者が
憑依妄想しているようにしか見えませんでした。
要するに、最初にビデオ製作ありきで、サイリウムを振り上げてリアクションを起こす
観客は、エキストラの役目を担わされて、舞台構成の中に組み込まれて
しまっているのです。
会場が巨大化すればするほど、アーティストが浮いてしまわないように
過剰な演出が施されますが、巨大化していく公演の切っ掛けとなった
「ももいろクリスマス2011さいたまスーパーアリーナ大会」の成功で
勘違いしてしまったのか、最近のライブは、演出家の自己満足としか思えない
企画が鼻に付き、主役のモモクロの魅力を殺してしまっています。
昨年の“ももいろクリスマス2012“”公演を収録した本Blu-rayは、ももクロビデオ史上
最高の画質ですが、演出が陳腐でセットリストも変わり映えしないので、
目が肥えたファンには、2日8時間(24と25日の違いはセットリストだけ)に
及ぶ尋常ではないライブを一挙に観るには忍耐が必要でしょう。
画質を追求したことで、Blu-rayでは珍しい2枚組になっているために、
入れ替える手間が面倒だと批判されていますが、インターミッションと考えれば、
腹も立つことはないでしょう。
因みに、私がももクロビデオのトップ3を上げろと言われたら、早見あかりの卒業公演で、
ももいろクローバーとしての集大成になった「4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事
~眩しさの中に君がいた~ 」、1万人の観客動員を記録して、舞台構成が秀抜だった
「ももいろクリスマス2011さいたまスーパーアリーナ大会」、余計な演出を一切省いて、
アーティストの魅力を前面に出した「ももクロ春の一大事2012~見渡せば大パノラマ地獄~」で、
3公演ともにライブで観ることは出来ませんでしたが、ライブ会場でも同じ感動を
味わえていたと思います。
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