千葉県茂原市に来ています。
すいらんグリーンパークで遊んだあと、クルマで10分ほどのこんなとこに来ました。
>なんのへんてつもないまっすぐなミチですねえ!なにがおもしろいんですか?
ここ茂原には、かつて茂原海軍航空隊基地があり、この道路は当時の滑走路跡といわれています。
約1km直線が続くので1000m道路と呼ばれています。
>ふーん、でもみんなゆっくり走っていますねえ!来るときのパパの高速の運転のほうがよっぽど飛ぶかとおもいましたよっ。
というわけで、これから周辺に点在する軍用機格納庫の跡をめぐってみましょう。
>くんくんくん!カイグンのにおいがします!
さっそく住宅地のはずれにその格納庫、掩体壕をみつけました!
2号掩体壕と称されるものです。
うすい水色のトタンは後からつけられたもので、現在は倉庫になっているようです。
中央が凸型になっているのはゼロ戦などをお尻から格納するときにプロペラが当たらないようにするためでしょう。
格納庫と言ってもこんな形になっているのは、敵の空襲を受けたときに上空からは分からなくするためでしょう。
反対側を見てみましょう
反対側はタコツボのような形をしていますね
小さな口が開いています。これも現在はトタンが後付けされています。
後ろから見た全体像です
中に入ってみたいとこですが、管理されているもののようなのでやめておきます。
こっちから見ると愛嬌のある形に見えますね。
>エンタイゴウ、だいたいわかりました!
では次の物件に行きましょうか。
またありました!これはやや大型ですね。
3号掩体壕と称されるものです。
これは市によって保存が図られています。
生活道路わきに、普通にあって不思議な感じですね。
説明の看板があります
内部をよく見ることができます。ロープが張ってあるので中には入れません。
当時の物資不足のためか荒い構造のように見えます。崩落事故などもあったそうです。
大型のためさっきのものより側面の傾斜がなだらかですね。
>のぼれますよ!
>これがしたかったです!ああまんぞくしました!
というわけで、また周囲を散策していると、
民家の庭先に崩落しかけた4号掩体壕を発見しました!
おうちの方から「ヨコハマからよ~くこんなもん見にきたねぇ!?これは撤去するのに2000万かかるっていうから放置してるんだぁ、あっちさ行けばもっといいのがあるだよっ!」
と教えていただいたのでそっちに移動します。
少し東に行くと、広い空地に2つの掩体壕がありました。5号と6号です。
>やっぱりヒトのいうことは素直にきいてみるもんですねえ!いいとこじゃないですか!
まず5号から見ていきましょう。
大きさは最初に見た2号とおなじですね。
屋根からは木が生えていて、確かにこれだと上空からはわかりませんね。
中に入ってみましょう
ミルクも来ました。
天井にはオレンジ色のレンガの破片みたいのが散らばっているように見えますが、資材節約のためでしょうか?
ここにはかつてゼロ戦の車輪がさわっていたのでしょうか…?
反対側はこんな感じです。見事にカモフラージュされています。
つづいて、6号掩体壕にいきましょう
こっちは屋根上がすっきりしていますね。
飛行機がこっち向いて収まる姿がなんとなく想像できますね。
こちらは中は資材置き場みたいになっています。
裏側です
>ちょっとしつれい!
>風がきもちいいです
>くんくん、さっき見た5号があそこにありますね。
>わたしはもう飽きました、野原でかけっこのほうが楽しいです。
クルマに戻りがてら、ちょっと走らせてもらいました。
ふう!
いまの平和の大切さを忘れないためにも、
こういうものはずっと保存しておいてほしいですね。
このあとはクルマから7号~10号を見ましたが、7,8,10号は藪の中だったり駐車しにくい民家敷地内だったりしたので割愛しました。
9号はこんな感じ
物置として使われている感じでした。
これで一応コンプリートということで帰ろうとしましたが…、
>くんくんあそこがあやしいです!
とグレがいうので寄ってみたら最後に3号の南東の空き地に名前のない掩体壕を見つけました。
ごほうびに最後にここでもうひと遊びさせてもらって帰りましょう。
>わーい!
安くて広いドッグランと戦跡探検、ちょっと暑かったけど茂原は楽しいとこでした!
まだ見どころはあるようなので、また次の涼しいシーズンにおじゃましたいです!