【長文コラム】流用で始めるFX機の広角・標準レンズ | Bunny The Flat 【including 徒然鉄】

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お気づきの方もいるかもしれませんが、この夏からメインのカメラをD3sにしました。
愛犬との別れを機に、なにかメモリアル的な買い物がしたくなったのと、
もともとフルサイズの自然な遠近感に憧れていたので、
D4とD800の出現で一気に安くなった新古品を狙って購入しました。
 
望遠レンズは今まで使っていたVR70-300がそのまま使えるので良いのですが、迷ったのが標準レンズ。
最初は、自分の撮影スタイル、画質と重量、価格を考えると、
いわゆる「ナノクリ小三元」のVR24-120f4を考えていたのですが、
各レビューを見ると50mmからテレ側で結構な辺縁の糸巻収差があるとのこと。
この傾向は最近の24-85や28-300などの新製品も顕著で、
撮った後でキャプチャーNX2などのソフトで修正しろとのことだ。
 
広角の樽型収差だったら、むしろちょっとぐらいあったほうが自然と考えるが、糸巻型はいやだ。
だって水平線が凹んでいるなんて、ゴーストやフレアーなんて2の次と言っていいくらい不自然だからだ。
 
これを避けるには、チマチマ修正して新しい絵を作るか、
「大三元」の24-70 f2.8に行くしかない。
・・・って、まあいつか絶対大三元には手を出すんだろうけど(笑)、
でも今とりあえずのレンズは買うつもりが無い。
 
というのも、併用するDX機・D300sにつけっぱなしのDX16-85VRのシャープな絵にかなり満足しているから。
 
そんなわけでしばらくは広角標準はD300s、望遠がD3sという使い分けになってしまっていたが、
こないだのキハ28-2346撮影会で思った。「やっぱりD3で撮りたい。」
 
 
そこで見つけたのがこの記事である。
 
なんと、ここで紹介されている4レンズのうち、3つを持っているんですね(笑)
Tokinaの2本は確信犯的に買ってたのですが(笑)
 
この3本に、銀塩時代のマニュアル単焦点レンズとAFズームを加えた6本で検証を行ってみました。
 
イメージ 1
上段左から Tokina ATX124(12-24), ATX107(10-17)fisheye, Nikkor18-55DX(VRなし)
下段左から Ai-s Nikkor micro55mmF2.8,  35mmF2.0,   AF28-70 f3.5-4.5D
 
 
①Tokina ATX124 Pro DX2
このレンズは純正の広角ズームを凌ぐほどのシャープさが特徴で、VR16-85と並んで、
ずっとお気に入りのレンズでした。
FX機では18.5mm-24mmがケラレなく使えます。フードも使用できます。
つまりDXの12mm(18mm相当)とほぼ同じ画角で使用できる訳です。違うのは遠近感。
即ち遠くの被写体がDXほど小さくならないわけです。
画質はDXのときとほとんど変わりません。辺縁の減光や画質低下も気になりません。
 
イメージ 2
D3s 19mm F8
 
 
②Tokina ATX107 DX fisheye
このレンズも15mm-17mmの範囲がケラレなく、対角魚眼として使用できます。
これもワイド側はDXの10mmと同じ画角になります。
画質もDXのときと変わりません。元々シャープではないですが、楽しむレンズなので個人的にはこれでいいやという感じです。
魚眼単焦点の価格を考えたらコストパフォーマンスは高いと思います。
昨日発表した小湊の写真は、D3s 15mm F8 での撮影です。
 
 
AF-S DX Zoom-Nikkor ED18-55mm F3.5-5.6G
D40のキットレンズでついていた非VRの標準ズームです。
D300sに着けるのもためらわれたこのレンズを、まさかフラッグシップにつけることになるとは(笑)
検証してみたところ、24mm-55mmの範囲でケラレなく使用できました。
ただこれは使えるというだけで、今後D3sで使うことはないでしょうね(笑)
ふだんバックアップ機のD90に着けています。ソツのないいいレンズだと思います。
ちなみにVRつきの方は全域でケラれるそうです。
 
イメージ 3
D3s 24mm F8 +0.3Ev
 
 
④Ai-s Nikkor 35mm F2.0
フィルター径52mmのコンパクトなレンズです。
デジタルで使ってもそこそこ絞ればシャープで、実に素直な描写をします。
明るいレンズはMFも苦にならず、撮ってて楽しいです。
円形絞りではないですがボケもきれいだと思いましたが、開放では鉄道写真にはボケすぎ?
作例を見ても分かるように、隅に車輌を持ってきてもヘンな歪みはありません。さすが単焦点。
 
イメージ 4
D3s F8
 
 
⑤Ai-s micro-nikkor 55mm F2.8
80年代にNikon FEとともに父親が購入して、長い間眠っていたワンオーナーの一品です。
実は今までもD90や300sでもちょくちょく使っていました。
家庭用コピー機なんてなかった時代に複写用レンズとして使われていたレンズなので、
とにかくシャープで、しかも収差とは無縁と言ってもいいくらいカッチリ写る銘玉です。
検証するまでもなく、これが大本命。先日「ニコン修理」でOHしてもらいました。
 
イメージ 5
D3s F5.6
 
 
⑥AF Nikkor 28-70mm F3.5-4.5D
これが使い物になると2本で28-300mmをカバーできて便利なのですが、結果はまあまあで、
思ったよりも良い描写をしますが、DX16-85にはシャープさの点で劣ります。
しかし実用上問題はなく、円形絞りでボケがきれいで、小型軽量なので、持ってて悪くはないです。
イメージ 6
D3s 38mm F4.5 -0.3Ev
 
 
【結論】
今回思ったのは高倍率ズームよりも、いろんな単焦点レンズを交換して、そのレンズの特徴を生かそうとくふうして撮影するのは楽しいな、と。
便利撮影はD300sに任せて、暫くD3sには往年の銘玉をとっかえひっかえ、というのもマウント不変のニコンならではの1つの遊び方じゃないかと思いました。
 
 
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