先日、こちらのロゴデザイン採用に応募すべく、デザインを作って提案させていただきました。


選考の結果。


端的に言うと、


辞退しましたえーん



経緯を話すと、わたしの他にもうお一方が作られた素晴らしいデザインがあり、そちらとの選考に迷われた結果、どちらのデザインも採用したいとのご連絡をいただきました。



なので、ロゴを二つ入れたユニフォームを作りますと。
わたしのロゴは前面にしたいとのご要望をいただきました。



最初このご提案を聞いた際、ちょっとモヤっとしたのです。



とはいえ選ばれたのは嬉しいことだし、自分が作ったロゴを沢山の人に見てもらえるのはありがたいことだなと思い直し。なおかつ、完成したユニフォームをいただけるとのお話もあり。



なので、それでお願いします!と最初はお伝えしました。




しかし。



その連絡をしてから数時間後、やっぱり何かスッキリしない。つまりは、納得がいかない。



自分のロゴが前面で、もうお一方のロゴが背面に来るユニフォーム。
それを自分が手にしたシーンを想像した時、全くときめかなかった。



これはわたしの勝手な言い分だけど、同じユニフォームの中に違う世界が混在するような気がして、違和感がある。



スッキリしない。



とはいえこのままいけば、自分のロゴが入ったものを見てもらえる。着てもらえる。わたしのインスタアカウントを宣伝してもらえる。



そういうメリットもありました。




それを重んじて妥協して、このまま進めてもらうか。
それとも自分の違和感を大事にして、断らせてもらうか。



この葛藤でしばし考えました。



だけどやっぱり、ダメだ。



自分がときめかない。



決心して、先方にお断りを入れました。



すみませんが、もうお一方のデザインのみで作られてはいかがでしょうか?
二つのデザインが一つのものに存在するのは、どうしてもしっくりきません。と。




かなりのワガママです。




作ったモノを依頼者がどうしようが全く自由なのに、制作側が納得いかないから引き上げさせてくれという、この身勝手。




ぶっちゃけ、勇気がいりました。
何言ってんだこいつ?と思われるよなと。



されど先方は、それを受け入れてくれました。なんてご理解のあるお方だろう。




そして、勇気出して伝えた自分にも、心から安堵しました。よく言えたなと。
今までのわたしなら、まずそんなことは言えなかった。クライアントの意見が全てで、それに従うことをずっとやってきたから。




目の前のメリットを捨てて、自分の違和感を優先する。



勝手な話だけど、これができたことが自分にとって、すごく自信になりました。



ある意味、これをさせるために起きた話じゃないかと思ったくらいで。



自分の小さな違和感を見逃さない。
できる範囲でいいから、それに向き合ってあげる。無かったことにしない。



その大切さを体感させてもらった出来事でした。



自分のデザインが結果的にボツになったのだから、考えようによっては勿体ない話でもあるけど、わたしはこの結果に満足しています。



言いにくいことを言えた自分を、敬うこともできました。




キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ


日々が学びで、体感こそが自己信頼となる。
体感なしの知識のストックを続けることこそが、勿体ないこと。



いい経験になりました。