ほとんどの連ドラが終了したので、感想をまとめてみたいと思います。
「トレース 〜科捜研の男〜」★★
途中からストーリーはかなり面白くなってきたのに、肝心の制作班の力量不足が見えてしまった感じがします。
脚本家がもっと登場事物の心情に踏み込めれば、視聴者も感情移入がしやすかったと思いますし、画作りにも不満が残ります。
カット割りとか「それ必要？」みたいなものも多いし、何よりも印象に残る映像が少なかったです。
最終回の対決シーンなんて「深夜ドラマ？」って目を疑いたくなるような残念さ。
何よりも「主人公が科学捜査を用いて真実を知る」というテーマはいいのですが、頭のおかしな奴には全く通用しないという無力さを結果として示しただけでした。
「これ、ドラマ化する必要あったの？」って思ってしまいました。
ドラマ作りに長けている人達が制作していたら、もっと面白いドラマになったはず。
もったいない。
「後妻業」★★
木村多江さんのノリツッコミが見られるなんて誰が想像しました？
「初めて恋をした日に読む話」★
深田恭子さんだから許される世界観。
「家売るオンナの逆襲」★
前シリーズ同様の痛快さが感じられたのはほんの一部だけで、あとはいらない登場人物やエピソードで尺を稼いでいるかのような印象を受けました。
せっかく面白い主人公とトリッキーな家の売り方という黄金パターンがあるのに、それをないがしろにしてしまったのは残念。
「刑事ゼロ」★
こういうのもありでしょう。
「ハケン占い師アタル」★
占いというキーワードがドラマ全体を台無しにした印象です。
あれ、私たちが知っている占いじゃなくて、透視というか観察眼ですよね。
「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」★
最初から最後まで、何を楽しみに見たらいいのかわからなかった作品。
ただ斉藤由貴さんの演技は魅力。
「人生が楽しくなる幸せの法則」★
最終回で神様の特訓が意味なかったと思わせる演出は、ドラマ自体が意味なかったと思わせてしまうのでは？
「トクサツガガガ」★★★
今シーズンでは一番好きだった作品。
とはいえ、ファン目線を抜きにすると、大満足とまではいえない内容でした。
「メゾン・ド・ポリス」★★★
最初の頃は物足りなさを感じていましたが、回を追うごとに登場人物の存在意義が明らかになり、怒涛の最終話へ。
今まで張り巡らせた伏線が功を奏し、きっちり回収しつつエンターテイメントとして見せてくれたのは感動的ですらありました。
「私のおじさん」★★
意外にも岡田結実さんが健闘していたのには驚き。
「神酒クリニックで乾杯を」★★
最後の方はリアリティーを無視した物語を挟んできたのが残念ですが、全体的には面白かったと思います。
「イノセンス」★★
法律とは万能ではないんだということを思い知らされた作品。
ストーリー自体は面白かったのですが、登場人物の演技力には首をかしげることが多々ありました。
星野真里さんクラスの役者さんを揃えてくれたら、楽しめたはずなのに。
「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」★★★
どういうスタンスで見たら楽しめるのかわからないドラマでしたが、「やっぱそこだよね」というシーンで全て納得。
「グッドワイフ」★★
ストーリーは面白かったのですが、感動したかと言われると「？」だし、いい奥さんだったかと聞かれたら「そうでもない」って答えてしまいそう。
むしろ優秀すぎる旦那の大逆転劇をドラマにしたほうが、この枠には合っているような。
「３年Ａ組 ー今からみなさんは、人質ですー」★★
毎回、引きだけは上手いのでついつい見てしまうのですが、想像を超えるような展開はなかったのが残念です。
最終回は自分が「こんな終わり方だったら最悪」って思っていた内容だったので、かなりがっかりしました。
あれ、菅田将暉さんじゃなかったら成立しなかったんじゃないかって思います。
文句を言いつつも、たくさんのドラマを見ていましたね。
出かける機会が少ない新潟の冬には、良質なドラマが必需品です。
そんなドラマの中で、今シーズンの最優秀作品はこちら。
「デザイナー渋井直人の休日」★★★
独特の世界観を演じる光石研さんと岡山天音さんのコンビネーションは最強！
降りかかる様々な問題？に翻弄される渋井直人が実在の人物に思えるほど、光石研さんの魅力が最大限に発揮されています。
アシスタントの杉浦くんを演じる岡山天音さんも、本当に実在するでしょ？って思うほどのハマり具合。
だから二人の醸し出す世界は果てし無くリアル。
ちょい役の池松壮亮さんや川栄李奈さんもそのリアルな世界観の住人で、本当に知り合いの面白話を実写で見ているような感覚になるのです。
それに毎回登場するゲストの方々が魅力的。
もはやリアルの世界を垣間見ているような感覚になってる私にとっては、ゲストさんでさえ実在の人物のように思えてしまうほどの愛おしさ。
大森南朋さんと平岩紙さんの夫婦なんて、平常心では見ていられないですよ、本当に。
そして、現在のゲストはまさかの黒木華さん。
しかも黒木さんの役が、ハマり役どころの騒ぎじゃなくて「会ったことないけど絶対いる！」って身震いしてしまうほどのキャラクター。
そんなプチモンスターに翻弄される渋井直人を見ているだけで、もう心臓がキューってなっちゃいます。
幸いなことに、このドラマは放映中なので、途中参加でもいいので見ていただきたい作品です。
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