国内最高級車 の黒塗りハイヤーの車窓からの眺めは、喧騒とした街並みだった。人々が忙しく動いている。走りゆく者もいた。ゆとりのない空間。そんな世界とは無縁の車内。顔を前に戻す。帯に挟んでいた扇子を取り、広げて軽く扇いでみる。絹の香りが仄かに漂いゆく。目的地に向かって車体が動き続ける中、扇子を畳み帯の中に戻した。目的地に到着すると、運転手が降りて後部座席の扉を開けた。車から降りる。荘厳な世界へと足を踏み入れた。目の前に広がるのは、豪華絢爛な日本庭園。砂の上をゆっくりと歩く。雪駄の音がしっとりと響き渡る。
「砂金11」
「砂金11」
2018-11-28-09-10両ブログの来月分を更新しました(^-^)/