今回お話し頂いたのは、
東京歯科大学の生理学講座、講師の遠藤隆行さんです。
セミナーのテーマは
「美容と健康のためのタンパク質サイエンス」でした。
遠藤講師は、1968年の東京上野生まれです。
東京歯科大学で学びその後、
シカゴ大学の客員講師の経験を経て、現在に至ります。
生理学講座は「口腔感覚」を主なテーマとして、
口腔の感覚と機能に関する研究をされています。
下記の写真(遠藤隆行講師ご本人)の肉体美の意味は、
今回の講演の内容からお分かり頂けるものと存じます。
まず、図1のように、ヒトの体で最も多い科学物質は、
「タンパク質」です。タンパク質は20種類のアミノ酸が
真珠のネックレスのように連なった形が織りなして、
体のあらゆるパーツを構成しているのです。
皮膚・髪・爪・歯など、そして、
体の運動機能や免疫機能、
治癒能力もタンパク質で作られているのです。
その中でも、一番多いタンパク質が「コラーゲン」です。
コラーゲンがなくなってくると美容的には、
肌の衰えとなり表れてくるのです。
更に、コラーゲンは、毎日400グラム程が破壊されています。
但し、体の中で再合成という形で
もう一度タンパク質を再生することができます。
真珠のネックレスとなったタンパク質は
各内臓から分泌され、酵素で分解され小腸で、
1個のアミノ酸となり、
そこで初めて吸収され、体の中で再合成されるのです。
三大栄養素(タンパク質・炭水化物・脂肪)は
小腸で単体は1個ずつ吸収されます。
そのうえ一定の比率で、常に吸収されるところが、
極端なダイエット等を行うと、
三大栄養素のバランスが崩れ、少ない栄養素を、
単体で多く吸収してしまう、という性質が作用してしまいます。
食事は、肉や魚も摂り、脂肪や糖分、
そして、野菜や果物を十分補給した上で、余分な脂肪を
燃焼させることが重要なのです。
日本では、あらゆる食事を摂ることは出来ても、
運動をしない人が多いようです。
そのように脂肪が付きやすい状況なので
「燃費の悪い体(すなわち、
たくさんの脂肪を使ってわずかしか走らない体) 」だと言えるのです。
写真のようにいつも脂肪を蓄えていない体、
を維持することが大切であり、
それがまた、美容と健康を維持するための一番の近道なのです。
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東京歯科大学 講師
遠藤隆行 (えんどう たかゆき)
E-mail : tendoh@tdc.ac.jp
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編集後記
セミナーのテーマを拝見して、専門用語ばかりの堅い話しかな?
と思っていました。ところが、遠藤先生の「生」の話しを聴くことで、
私にもタンパク質の仕組みが良く理解出来ました。
ご自身の体でその意味を示して頂き、
参加者自らが運動を始める為の「楽しい動機付け」として頂きました。
先生の講座が、大学の学生さんにダントツで人気があるということが、
本当に良く解りました。
ありがとうございました。
(文京区倫理法人会監査岩上誠司)