野沢 尚
反乱のボヤージュ

オススメ度 ★★★★


大学キャンパスの青春小説です。廃寮を訴える大学側と、それに反対する寮生との戦いなのですが、そんなに「学生運動」っぽくは無かったです。


主人公の坂下薫平は19歳。父親が女性を作って家を出て、母親とも死別した孤独の身でありながら、「家族」をテーマにした物語、という印象を受けました。

大学側が学生を追い出す目的で送り込んだ舎監の名倉さん。かつての学生運動時代は学生達を殴り倒してきた機動隊の出身であり、本人も「若者を強烈に嫌っています」と堂々と言い放つのですが、彼がすごく良い。大学側の目論見とは裏腹に、彼が寮生達の「お父さん」的な存在になり、寮生達を守ってくれます。


寮生達のキャラクター作りが非常に上手く、本当にいそうな学生ばかりで面白かったです。


非常に爽快感の残る作品でした。


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