又、宮城交通の夜間高速バスが大事故を起こしました。
2012年4月の関越自動車道以後中距離バスの運行管理や事業形態に大幅な改善の手が加えられ進歩はしましたが又起きてしまいました。

大勢の命を預かっているバスの安全対策は乗用車と違う観点で進めなければなりません。
日本中のあらゆるところでバスが運行されていて、運転手が一人以上携わっています。今も体調不良で朦朧として運転している運転手も居るかもしれません。
運転中に体調を崩す場合が有るから今回のような事故が起きる訳です。
いくら運行管理を徹底した所で、生身の人間が運転する限りは突然の体調不良をゼロにはできません。

昔勤めていた自動車関連企業でも時々怪我が有って、その都度対策会議を開き、再発を防ぐ恒久対策を実施して来ました。
第一優先は物的な再発防止対策で、二番目に管理的な対策を実施していました。

【重要なポイント】
600m手前でガードレールに擦った時既に運転手は意識を失っていたと思われ、乗客が気付いて運転手に呼びかけていた。
→時速80KM走行とすれば、衝突まで27秒有ったのに乗客や交代運転手は有効な処置ができなかった。
サービスエリアへの誘導路は登りなのに減速しないでトラック2台に突っ込みようやく止まった。運転手は意識を失ってもアクセルを踏み続けていた。
→シートベルトを着けた運転手は気を失ってハンドルにかぶさっていたと思われ、一般客では強制的に運転を交代するのは難しい。

【私の考えた暴走バス対策】
1.運転席の近くに運転手以外が操作する緊急停止レバーを設置する。
・レバーを半分引くとクラッチが切れる。
・レバーを深く引くとブレーキが作動する。
2.交代運転手は運転席の後ろ側など、連絡を取り易い近い所に専用シートを設ける。