クリケット熱に感染する? | 「心とお金の言霊コーチ」佐藤文香のブログ

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クリケットというスポーツがあることを知っている人は、日本でもまあまあいるかとは思います。が、まず目にしたことがないのではないでしょうか。

わたし自身も、イギリスの映画やドラマの中で見たことがあるくらいで、「高貴で退屈な、イギリス的スポーツ」というイメージしかありませんでした。
実際、クリケットが普及している国は、大英帝国の元植民地がほとんどです。
なぜほかの国であまり広がらないのかは分かりませんが、たぶんルールが複雑なのと、試合時間が恐ろしく長いのが大きな理由ではないでしょうか。
1試合が数日続くのは当たり前。長いと5日間くらいかかるとか。テレビのスポーツチャンネルはそんな試合を放送し、見る方も飽きずに観戦しているというのだから、時間を有効に使いたい日本人としては驚くというか、呆れるというか。

学校でも先生たちがよく話題にするのですが、それだけだったらわたしも「ふーん、クリケットってこんなに一般的で、結構人気のあるスポーツなのね」で終わっていたかもしれません。
しかし、ことし、この時期にニュージーランドに来てしまったのが運の尽き(?)。なぜなら、クリケットワールドカップがニュージーランドとオーストラリアで開催されている真っ最中なのです。それもニュージーランドが勝ち進んで、準決勝まできているのだから、盛り上がりに巻き込まれないでいるのが難しいというもの。

例えて言えば、日韓共同開催をしたワールドカップの時のような感じです。あの時は日本代表が初めて決勝トーナメントへ進み、日本中がドキドキしながら試合を見守っていました。同じようにいまNZ中が落ち着かない状態です。

先週末にブリトマートでたまたまパブリックビューイングでNZの準々決勝の中継をしているのに遭遇し、ルールがわからないままも一緒に観て楽しんでました。半分野球を見ているような感覚で見ていれば、あとは観客のリアクションでどう試合が動いているのかがなんとなく分かります。


NZはこれまで7回セミファイナルまで進んだことがありますが、ここで1度も勝ったことがありません。準決勝はNZにとって鬼門なのです。
だからよけいに落ち着かないのです。クリケット好きな担任のA先生に言わせると、今度こそジンクスを破ってほしいという思いがありながらも、勝ったらどんな気持ちで結果を受け止めればいいのかという戸惑いもあるんだそう。なんとも複雑です。

そんなわけで、NZの新聞のトップには「準決勝までの日々を平常心で過ごすにはどうすればいいか」なんていう記事が大真面目に書かれたりしていました。

さて、準決勝当日。
先生の中には試合観戦のために休暇を取った人も。午後の担任のA先生も、教室に行ってみたらラジオで試合の中継を聞いていました。
ここ1~2週間は生徒が少なく、午後クラスはわたしともう一人くらいしか生徒がいません。前の日に「明日の授業はパブかファンゾーン(パブリックビューイング)へ行って、先生が解説してくれながら試合を見るっていうのはどう?」と半分真面目に、半分冗談に提案してみました。その時には「パブに行くのはなぁ、、、。職を失いたくないからなあ」などと言っていたのですが、当日になってみると「課外授業に行こう。ブリトマート(ファンゾーンのある所)とパブとどっちがいい?」と言い出す始末。

結局、ファンゾーンは後で学校に戻るには遠いということで、生徒がいなさそうなちょっと高めのパブへ行くことにしました。

繁華街も心なしか静かです。歩いているのは留学生くらい。通り沿いのバーやパブはほとんどが試合の中継を流しているようです。

先生お勧めの、創業100年超というクラシックなパブへ行ってみると、ビールを傍らにテレビに釘付けの人が何人かいました。
試合の流れによってお客も増えたり減ったりします。仕事を抜け出してきているような感じの人もいれば、ここで観戦をしながら仕事の打ち合わせをしようか、なんていう雰囲気の人たちもいます。
ある意味、kiwis 気質を観察るには格好の機会。
1~2時間見ていると、だんだんルールも見えてきました。

対戦相手の南アフリカは、オーストラリアに次ぐ強豪国。
どうも序盤戦は堅実というか、地味な試合運びでではあるものの、南アフリカが着実に点を稼いでいる感じ。

しかし、さすがにこれだけ試合の動きがないと、ほとんどルールが分からずに観ている身としてはちょっと辛い。
授業時間も過ぎたので(笑)、なかなか動けない先生をおいて、先においとまさせてもらいました。

図書館で宿題をすませてからファンゾーンへ行って観戦しようと思ったら、なんと雨で試合が中断。
最近はアパートでwifiを使わないので(1週間10ドル払っても、クリケットの中断なんかをネットで観てたら1日で1週間分の容量を使いきってしまいます^^;)、唯一のメディアであるFMラジオで音楽番組の合間に入る試合の進捗状況をチェックしていました。

ところが、半分寝ながら聞いていて、どうも試合が終わったタイミングを聞き逃したらしいのです。番組の中でまったく試合の話が出なくなってしまいました。

勝ったか負けたか分からないまま、翌日学校のパソコンでNZヘラルド紙のサイトをチェック。
そして、試合に勝ったことを知ったのでした。

この試合前のナーバス感と試合後のリアクションが典型的KIWI気質を表しているのですが、それについては改めて書きたいと思います。


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