先日、二回目の見舞い弁当を妹夫婦が届けてくれた。

 

このところ、服用の抗癌剤の副作用が強くなると、何にもする気が起きず、一人暮らしのこととて、

冷蔵庫の中にある栄養補助食品やプリン水羊羹、バナナなどを出して食べるのがやっとになるのである。

大体、起きるのが億劫なのだ。

こんな状態が二週間も続くのだから痩せてゆくのも無理からぬ事だ。

 

「何か作ってゆくけど何がいい?」という電話に、今一番足りないのは野菜なのでそう頼んで到来したのが

この弁当だ。

 

管理栄養士の妹が作る弁当は何かにつけ行き届いている。

手前の巾着には野菜のほかに挽肉が忍ばせてあり、

右の白マイタケの炒め煮にはちゃんと同系色の鶏胸肉の薄切りが

食べやすいように隠してある。

彩りよく配置された野菜とともに、食欲がなくて柔らかいものしか受け付けない身には、、食べ易さ、

味の濃さの程よさ、栄養バランスなど更に見た目の楽しさもあって、この日の夕方にこの半分は

食べてしまった。

 

妹の弁当には優しい思い遣りがたっぷり詰まっていて誠に美味なのである。

感謝