Amazon Prime映画視聴367作品目は『正欲』でした。——評価は 7/10。多様迂生についての作者なりの解説ではあると思うのですが・・・
浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。同じ地平で描き出される、家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つこの5人。だが、少しずつ、彼らの関係は交差していく。© 2021 朝井リョウ/新潮社 © 2023「正欲」製作委員会
意欲的な作品だとは思うんですが、少々伝わらない部分もありました。演技はよかったし、映像も好みでした。最初から最後まで安心して視聴できる作品ではあったのですが・・・。テーマとなっている水フェチというか、水に欲情する(水にのみ)ことで、理解されない、他者とはわかりあえないという骨格の部分が少し伝わらない点ではあると思います。なぜならこの性癖は基本的に誰にも迷惑かけないので、周りの人から排除される可能性がもともとないからです。なんならノーマルな性欲よりよほど無害ですし…。一視聴者的に一番納得がいく(伝わる)のは不登校になった子どもを受け入れられない検事寺井です。どこまでも自分のモノサシでしか、子どもを見ずに、妻子との距離がひたすらにどんどんズレていく寺井はリアルだし、稲垣吾郎の演技もうまい。新垣結衣は安定の演技、その他役者もみんなよかったです。
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