教官の反応が面白い「パイロットウイングス」にはとんでも設定が!?
このたびニンテンドー3DSから「パイロットウイングスリゾート」が発売になりました。
もちろんそんな最新ゲームをレビューしても仕方がないし、3DSを買えない貧乏人はやらなくてよいとばかりに3DSソフトしか出さない任天堂に抗議の意味も込めて、あえて1990年にスーパーファミコンソフトとして発売された初代「パイロットウイングス」をレビューすることにします。
タイトル。全8エリア+2特別ミッションでコンティニュー(そのエリアの初めから)もできます。
このゲームはいわゆるフライトシミュレーションスポーツゲームであり、といっても飛行機だけではなく
飛行機(ライトプレーン)、スカイダイビング、ロケットベルト、ハングライダーを楽しむことができます。それぞれにミッションが課されており、そのミッションの達成具合で点数が決まり、クリアポイントを超えるとステージクリアになります。
しかしこの楽しそうな誘惑が後でとんでもない悲劇を生むことになる!
〔第1エリア〕
各エリアに教官がいます。どいつもこいつも血も涙もない鬼教官です。
第1エリアは「ライトプレーン」と「スカイダイビング」です。
【ライトプレーン】
このように操縦方法の説明が出ます。ほとんどが十字キー+2ボタンで用が足りてしまうほどシンプルな操縦です。
しかしこのスポーツクラブは、この簡単な説明だけで初心者を一人で空に飛ばせます。
まあ、そこはゲームですからね。100Gだけ渡して王宮にある武器も貸してもらえず魔王を倒してこい、というゲームも数多あるくらいですから。
途中でポイントラインやリングを通過していくと得点が加算されていきます。ステージが進むごとに取りにくくなっていきます。また、滞空時間もポイント対象なのでゆっくりやっていては得点にならないので、フルスロットルで挑まなければなりません(初心者なのに)。
しかし、空のスポーツは危険です。一つ間違うと命も失いかねません。
着陸失敗! ほら、言わんこっちゃない・・・
機体が大破して、パイロットの安否が気になるところです。得点どころの騒ぎではありません。何せフライトクラブ始まって以来の大事故です。
怒られた!
死んでいたかもしれないのに、会員を気遣うどころか怒るとはどういうことでしょうか。
車の教習所で事故っても「黄信号は加速して抜けるように!」と注意されそうだ。
そんなSな教官と次に行うのが
【スカイダイビング】
高度3000フィート(1000メートル)から飛び降りて、指定のエリアに降り立ちます。途中でパラシュートを開きます。十字キーでパラシュートの向きを変えたり、減速させたりするだけの単純操作ですが、なかなか難しいです。
降下途中で、リングを通過して得点を増やしていきます。ステージが進むにつれて取りにくくなります。
ここで、誰しもが考えるのが
パラシュートを開かずに降りるとどうなるか?
激突!
死んだー! 床に穴があいているので間違いないでしょう。得点どころの騒ぎではありません。何せフライトクラブ始まって以来の大事故です。
めっちゃ怒ってる!
心配するとかそういうのはないんでしょうか?
生きててもかなりの重体のはずなのに「わざとやってませんか?」って・・・・・・
わざとやりましたけど
〔第2エリア〕
第1エリアを見事にクリアすると
第2エリアの教官は女性の白石さんです。別にうまくなったからといって彼女と懇ろになることはありません。このエリアでは「ロケットベルト」が増えます。
【ロケットベルト】
自身にロケットエンジンを装備して飛び回るやつです。
かのマイケルジャクソンがデンジャラスツアーで行ったことで有名になり
世界中の子供の間で人気のスポーツです(嘘です)。
これも着地前にリングを通過したりする必要があります。ロケットベルトは制御がしやすいので、パイロットウイングスの中では最も簡単な競技だと思います。
海に落ちると、救助に来ないばかりか「ずぶ濡れね!」と怒られます。
しかし、高得点を出すと
目を丸く(線?)して驚きます。たぶん彼女はツンデレなんだと思います。
〔第3エリア〕
このエリアの担当はスコットです。外人を怒らせたらひどい目にあうでしょう。
最後の競技「ハングライダー」が登場します。
上昇気流に乗り、場合によってリングをくぐったりしてからターゲットに着地します。しかし、これはむずい! パイロットウイングス最難関と言えるでしょう。左右も自由にとはいかず、降下具合もわかりにくくやり直しもきかないので厳しいです。
正直まともに得点をかせいだためしがなく、いつもスコットを
怒らせたり悲しませたりしてしまします。
〔第4エリア〕
このエリアは今までの4種目のおさらいになります。ミッションも厳しくなります。
教官は
ちなみに、移動床など難しいところに着地するとボーナスステージが始まります。
ペンギンの飛び込みだったり、鳥人間
でもこのボーナスゲームも難しいので、0点で終わる(怒られます)こともよくあります。うまくいけば170点出すこともできます。
さて、厳しい試練を乗り越えて第4エリアをクリアして終わりかなと思っていたら
ふむふむ、今までの3教官が麻薬シンジケート(マフィア?)に捕まったから救出しろと・・・
はあ? ふざけるな!
なんでスポーツクラブの一会員が、軍も手を焼いているマフィアと戦わなければならないんだよ!
「君ならヘリコプターで救出できるはずだ」って
ヘリの操縦方法なんて習ってねえよ!
当然ここは断ります。
「それでも空の男か」
また怒られた!
「おまえが行け!」(ナイス選択肢!)
「単車の免許しかないからヘリには乗れんのだ」
おまえ本当に教官か?
まさか無免許で教えているとは思いませんでした。
だいたい
俺もヘリの免許なんてとった覚えないですけど!
などとぐずぐずやっていたらしまいには
「麻薬シンジケートなんて怖くないだろ!」
じゃあおまえが歩いて行け!
なんだこのスポーツクラブ
これアレですかね。コナミスポーツクラブで汗流してたら
「君は見込みがいいぞ! 今すぐ暴力団を壊滅しに行ってくれ!」と言われているようなものでしょうか。
問答無用で指令を受けることになる。ヘリコプターの操縦・・・・・ん? ミサイル?
突然始まるシューティングゲーム
さっきまでハングライダーを優雅にやって「着地失敗しちゃった てへ!」とかやってたのに、なにこの生きるか死ぬかの戦いは。なんでこんなことに巻き込まれているの!?
フライトシミュレーションスポーツゲームだったはずなのに、いつの間にか
究極タイガーに変わってしまった。
まぁシューティングといっても本格的ではなく、敵は砲台だけです。対地ミサイルでやっつけるのですが、こちらのヘリは高度も調整できます。シューティングゲームとしてみればある意味斬新な設定かもしれません。
当然やられれば、墜落して問答無用で「GAME OVER」です。たぶんこのゲームでついに「死亡」の瞬間です。保険金もらえるんだろうな!
敵の砲台をぶっ壊しつつ、ヘリポートに着陸(ここの調整は今までの訓練成果が生きます!)すれば、
無事に仲間を救出できます。
さすがの黒田も
(たぶん)喜んでます。一発殴ってもいいですかね?
さて、これでゲームが終わりなのかと思っていたら
「パイロットウイングス エキスパート」裏面みたいなものに突入しました。
またフライトシミュレートに戻るんですが、風要素が加わったり、滑走路が凍っていたりして格段に難しくなります。
助けてあげた恩など忘れたかのように
当然怒られます
さて、これでエリア8をクリアすると、
「何も聞かずに引き受けてくれ」
ずいぶんと頼み方が適当になったもんだ。
麻薬シンジケートに私の兄が捕まった
おまえの周りにはロクなやつがおらんな。
ついには肉親の不始末まで押しつけてきます。どうにかならんのかねこのスポーツクラブは!
ヘリコプターでの攻撃&救出は同じですが、今回は
夜であり、敵の攻撃も激しくなっています。
たぶんコックピットで
「俺、なんで戦ってるんだろう」
と思っていることでしょう。
むしろ「フライトクラブ」を攻撃したい気分です。
無事に黒田兄を救出しました。
黒田(無免許教官)は涙を流して感激してくれました。てめえは何も教えてくれなかったけどな!
これでエンディングが始まります。
主人公(スポーツクラブの会員)が軍隊の中を進んで栄誉ある称号を得るというエンディングです。
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フライトクラブはどうなった!?
3DS パイロットウイングスリゾート |