牧野富太郎像の背中

「日本の植物学の父」と言われ、多数の新種を発見・命名した人物です。世界的にも名の知れた学者で、逸話も山ほどあって、知れば知るほど魅力的な方ですが、そのサイン

 

 

(二枚目 牧野植物園にある喫茶店の窓)を見ると、かなりユーモアセンスも持ち合わせていたんだろうなと感じます。「の」の字がぐるぐる巻いて牧野なんですものね。笑いました。

ところで、1500種もの命名植物をした牧野氏の言葉に

「雑草という名の草はない」

というのがあるそうです。(昭和天皇が引用されたということで有名ですね)

僕も、西郷竹彦氏の学習会の中で、

「害虫という名の虫はいない。同時に益虫という名の虫もいない。」

という言葉を聞いたことがあります。

『虫はそれぞれ己の命を全うするべく生きているだけで、その結果、命を繋ぎ、種の保存をなし得ている。ただ、人間が自らの都合によって、これは「害虫」これは「益虫」と名づけているだけだ。』
『もっと言えば、これらの虫がどれか絶滅すれば、繋がり合っている他の植物や動物にも影響が出て巡り巡って人間も生きていけない世界を生み出しかねないのだ。』と。

現代の環境問題やコロナの世界的広がりを考えたとき、この言葉が身に染みます。僕ら人間の身勝手すぎる行為がいつか僕らを滅ぼさないよう、願うばかりです。