最近、インスタグラムに、過去に学習してきた内容を少しずつ書いています。

インスタグラムをやってない方も多いようなので、こちらの方にも載せていこうと思います。

教材分析というよりは、もっと基礎的な内容になるかと思います。多少インスタグラムの表記とは違うところもありますのであしからず。

 

 

 

『ある雨の日の情景』という曲を思い出しながら書いています。
吉田拓郎「人間なんて」のアルバムの中の一曲です。

「高知は今日も雨だった」ので、近くの大日寺に行って、再び雨を撮ってみました。先日の写真よりは雨らしさが出てるなぁと、ひとりニヤけたりしていました。

ところで、「情景」という言葉の意味を、一般的には「風景」とか「景色」という言葉と混同して使われているような気がします。
本来は、「情(心情)」と「景(景色・風景)」が合わさった言葉です。つまり、「心に映った風景」という意味なのです。

例えば、「雲一つない青空」を見て、その日誕生日で家に帰ったらプレゼントが待っているという人物がその空をどう語るか。

きっと、「なんて清々しい気持ちのいい空なんだろう。」という表現になることでしょう。

一方、同じ青空を見ても、哀しいことや辛いことがあった人物であれば「なんて空しい、空っぽの空なんだ」という語りになるはずです。

同じものを見ても、人物の心が違えば全く逆の表現になっていくそれこそが「情景」なのです。

写真の場合は、「風景写真」とはよく聞きますが、「情景写真」というのは聞いたことがありません。やはり、作者の提示した作品を、読者それぞれが感じて意味付けて味わうものなのでしょうか。

文章の場合、「地の文」も語り手(話者)の言葉ですので、例えば冒頭に、風景が語られていたとしても、それはただの風景を語っているのではなく、他ならぬ語り手(話者)の心情が重なっているはずだと考えて読んでみればいかがでしょう。

そんなことを考えた雨の一日でした。明日は晴れそうです!