『明日は天気』千田美智子です。
みなさま。
ありがとうございました！
『岸田國士傑作短編集』全公演日程終了致しました！！
ただ今、帰りの新幹線の中であります。
打ち上げの席で、舞台監督の三上博さんが次のようなことを、おっしゃっていました。
『俺たちは、お客様のいるところへ行くんだ！』
この一言を聞き、私は芝居とは、やはり、見てくださる方々がいらして始めて、出来上がるものなのだと感じました。
ある劇場で、ある開演時間が決められていて。
そこにお客様が、色々な交通手段を使い足を運んで下さる。何百人と言うその日、始めて一緒になった方々と、数時間を一緒に過ごす。
一人一人の、色々な生活の事なども、抱えながら芝居を見る。
たとえ、どんなに小さな黒い影が、心にあっとしても『文学座の芝居を見ている、一瞬だけは気分が晴れる！帰り道、来たときよりも、心がちょと暖かい。』そんな芝居をお届けしたいなぁと、私は岸田國士をやりながら、幕が開く直前の舞台袖で、ひっそりと思っておりました。
東京公演と、旅公演を経験させて頂けて本当に感謝してもしきれない、気持ちで一杯です。
文学座の芝居を、こんなに沢山の方々が楽しみにしてくださっていて。応援してくださっていて。
一番の若手の私には、驚くことばかりでした。
何にも変えることのできなり、経験をありがとうございました。
こんな、私のような若手がお願いするのも、厚かましいのですが、これからも、文学座を宜しくお願い致します。
冬がやってまいります。
みなさま、より一層お身体ご自愛くださいませ。
旅の締めくくりに、東京の文学座アトリエより荷積みをしているときの写真でお別れいたします。
この頃は、こんな素敵な沢山の出会いがあるなんて、想像すらしていなかった。ただただ、芝居をしたいと言う気持ちだけ。ワクワクだけを抱いて。
『明日は天気』 千田美智子
