賞状って何?
ルーツは中国の殷から秦の時代にかけての紀元前200年以上前にその時代の君主が貴族などに与えた青銅器が賞状の役割に近いものだったように思います。
青銅器は、貴族の家で祭りを行う時に酒、水、調理器具を入れた道具、または楽器(鐘)などとして作られました。
このような青銅器の蓋や、内側の部分に金文という記号のような文字を書き記し「ここに記念の品を贈与する~」などという意味が書かれていたことから、賞状のルーツと考えられます。
その後、竹に文字を書いたものが秦の始皇帝の時代の統治制度の中で主流になり情報伝達のツールとなって行きました。
印鑑もこの時期に多く作られました。
誰がいつこれを読んだかなど、サインと日付けも記載することで明確に伝わったかが分かるようにしたのです。
賞状や認定証は、甲羅→石→金属→竹→紙 の歴史を辿ってきました。
賞状とは
一般的に賞状といっても大雑把に【賞状】【感謝状】【表彰状】があります。
さらに認定証・卒業証書などの証書・顕彰状などたくさんの種類があります。
人がある活動において優秀な成績をあげ、大きな功績を残したり、他の模範となるような善行があった場合にこれを讃えて授与される賞状です。
表彰状は多くは公共性を帯びたものであり、数ある賞状類の中でも最も上位に位置づけされるものです。
したがって社会的な信頼度も高く名誉ある賞状と言えます。
日常私達が感謝の言葉として言っていることをあらためて書状にしたものが感謝状です。
表彰状のようにかしこまらずに、公共団体から個人へ、町内会や自治会といった地域の団体からその協力者といった形で贈られます。
元来賞状とはすべてを含んだ書状の総称です。
限られた言い方をする場合は、例えば研修会、文化活動、スポーツ大会というように、日ごろ私たちの生活にもかかわりの深い、各種イベントのようなものが対象となります。
賞状用紙の発祥
賞状の発祥は中国にあると言われています。
昔宮中では、皇帝が介する正式な人事発令や褒章に用いた書状や褒状の飾り縁に「鳳凰」の図柄が用いられていました。
日本の宮中行事の神文などに用いられていたものが「桐」です。
その二つが合体したものが現在の賞状用紙のデザインの起源となったようです。
宮中など一部の公式行事に 使用されていたものが、明治以降の近代に入って官公庁の正式行事に用いられ、次第に一般庶民にも使い伝えられるようになり現在に至っています。
賞状デザインの構成
賞状用紙の周囲(縁枠)に施されている図柄は、次の3要素で構成されています。
中央上部の雲状の図柄である「雲龍」
その雲龍の左右に配図された一対の「鳳凰」
下部から左右上部へと鳳凰に向かって伸びる「桐」
鳳凰とは
古代より近世の中国における宮中行事において用いられた、非常に尊く大変目出たいとされた四瑞 (龍・亀・麒麟・鳳凰) の一つです。
聖徳の天子の兆しとして現れると伝えられる想像上の瑞鳥です。
鳳凰は、夫婦仲が大変良く一生涯を連れ添うと言われ、雄を「鳳」雌を「凰」と言い夫婦あわせて鳳凰と呼ばれています。
賞状用紙では、向かって左側の「鳳」と、右側の「凰」が向かい合っている形にデザインされています。
雲竜とは
本来は雲と龍を合わせもって呼ばれますが、鳳凰と同様に四瑞の一つである龍とともに雨を呼ぶ幸運の雲でその雲についても「雲龍」と言って尊ばれています。
桐とは
桐は、原産国である中国では古来より「鳳凰が宿る尊い木」とされまた鳳凰は朝日を浴びた桐の葉の光に目覚める」とも言い
伝えられています。
その幹は色白く伸縮や割裂などのくるいが少なく、吸湿度も低いことなども合わせもっていることから、尊く目出たい植物として日本に伝来し菊とともに皇室の紋章ともなり、また神文(神への誓約書)にも用いられるようになりました。
賞状用紙の種類
賞状用紙はA3サイズ・B4サイズ・A4サイズ・B5サイズ 等があります。
どのサイズの用紙を選べばよいかの目安は
110文字~160文字あたりはA3かB4
80文字~110文字あたりはA4かB5で宜しいと思います。
手書きの賞状用紙はコピー用紙のサイズより一回り大きいので注意してください
A3サイズ : 305×435mm
B4サイズ : 265×390mm
A4サイズ : 215×305mm
B5サイズ : 195×266mm
額縁を購入するときには必ず下記の名前で購入してください
A3サイズ : 大賞
B4サイズ : 八二
A4サイズ : 尺七大
B5サイズ : 七九
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