2019年9月8日に23年飼っていた愛猫キムが亡くなり、昨日10月27日に納骨を済ませました。
動物を飼っている人からも、飼っていない人からも、お葬式について聞かれたので、思い出しつつ、キムの葬儀についてお伝えします。
お葬式の前に
葬儀は、生前お世話になった動物病院で紹介してもらったペット専門の葬儀屋さんにお願いし、亡くなった2日後、9月10日に行いました。
夫が出張で1週間不在だったので「戻ってくるのを待って」と思いましたが、葬儀屋さんから、「夏でご遺体が傷みやすい。1日でも早いほうがいい」とアドバイスがあり、会場の空きがあるいちばん近い日にしました。
葬儀までの2日間にやったのは、シャンプーと花のお供え。
キムは亡くなる直前まで寝たきりの状態が数週間続いていました。蒸しタオルで体を拭くことしかできなかったので、息を引き取った数時間後、自宅のバスルームでシャンプーをし、ドライヤーで乾かし、さっぱりさせました。心なしか、キムは気持ちよさそうに見えました。
葬儀屋さんから「棺に供える花がいる」と言われ、キムの亡骸から離れがたかったのですが、近所まで買いにでました。キムの顔の近くに花を供えると、顔周りが明るくなりました。
葬儀の参列者は二人。私と、つきそいを頼んだ友人です。
「夫が不在で、私一人で猫の葬儀をやりきる自信がない。できれば、葬儀に付き添ってほしい」とLINEでメッセージを送ると、その友人はすぐに、「招んでくれてありがとう。うかがいます」と返事をくれました。
当日は葬儀屋さんがキムの亡骸と私を車で迎えにきてくれました。会場は、池袋にある4階建てのビル。1階が受付と火葬場、2階がセレモニー会場、3階が待合室になっていました。
別れのとき
友人が到着し、セレモニー会場で最後のお別れの時を過ごしました。
キムの亡骸を籐のカゴに移して、エサや大好物だった剣先するめ、家族写真をいれて、すきまをお花で埋め尽くしました。 友人は、キムの頭をなでて、声を掛けてくれました。はじめまして、と.。
夫が「キムに読みあげてから、棺に入れてください」とメールで送ってきた、「キム君へ」で始まる弔辞を、友人が代読してくれました。読み終わった弔辞をキムの顔の近くに置き、私もキムのアゴの下をなでながら、最後の別れを告げました。
その後、階下にある火葬場へ。人の葬儀と同じように、ほんとうに最後となる別れの時間が設けられていました。火葬の担当の方が、キムの遺体を火葬炉に入れて扉を閉め、そのまましばらくの間、深く頭を垂れてくださいました。ありがたく、胸がいっぱいになりました。
1時間後くらいに、火葬を終えたキムと会いました。標本のようにきれいに並べられた真っ白な骨を友人とひとつずつ拾い、骨壺に納めました。
帰り際、キム宛ての花が届いている、と葬儀屋さんに言われました。
葬儀のことは、つきそいを頼んだ友人以外、誰にも知らせていなかったのに、誰からだろうと思っていると、キムがお世話になった動物病院の先生からでした。
オレンジや黄色のガーベラ、ピンクのカーネーションなど、かわいらしいアレンジに心が救われました。
亡くなってしまったので、キムとの新しい思い出はもうできないと思っていましたが、友人や動物病院の先生や葬儀屋さんのスタッフの方々、夫のおかげで、記憶に残る見送りができて、ほんとうにやってよかったです。悲しい思い出ではあるにせよ。
猫の納骨
キムの遺骨はずっと家に置いていましたが、四十九日にあたる日に、父が眠る寺の一角にある動物墓に納骨しました。
「心」と書かれた、大きな墓石の地下に数段の棚が設えられ、そこに骨壺を納められるようになっています。たまたまですが、妹が飼っていた猫のカピちゃんも今年の夏に亡くなり、この日一緒に納骨することに。
住職にお経をあげていただいたあと、カピちゃんとキムの骨壺を並べて納めていただきました。
夫が、「これなら、キムは寂しくないね」と言いました。
納骨せずに手元に置いておくか迷いましたが、尊敬するお坊さんから、「無理はしなくていいけれど、執着を手放すことでキムちゃんは安心できる」と教えていただき、納骨を決めました。
ただ、ほんの一部を手元に残しました。いつか、完全にキムへの執着を手放せるときがきたら(そんな日が来るのか、今は想像できませんが)、土に返そうと思います。
少しでも、猫を飼われている方の参考になれば幸いです。
※写真は、生前のキム(写真左)。去年の春ごろ、妹分のミリとケンカするほど元気
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