月曜に映画を見に行って、いまだ余韻さめきらず…。印象的なシーンを犬の散歩中に思い出しては涙を流したり。
内田監督はたぶん、この凪沙という女性を剛君に演じてほしいとあてがきしたんじゃないかと思うし、剛君じゃないとできない役だったと思います。年齢的にもそうだし(若いとは言い切れない40代という年齢・切れ長の目など、顔や容姿に関する描写が原作にはありました)
剛君は「僕は女装はやらない」と言っていたとゴローさんの発言でもありましたしね。スマスマ・サタスマを見ていてもゴローちゃん、慎吾ちゃん、中居君は女装していたし、似合っていた。骨格的に男の人っぽい剛君に私も女装は似合わないと感じていました、正直。
でもその剛君が、トランスジェンダーの凪沙を演じることで「心は生まれつき女の子なのに、男性の体に生まれてきてしまった悲劇」が深く浮き彫りにされたんじゃないかと感じています。
凪沙は最初は捨て鉢にショーパブの踊り子さんとして、新宿歌舞伎町で働いていて。いとこの娘・一果を引き取ったのも、養育費を母親が振り込んでくれると聞いたから。
そんな凪沙のなかで次第に母性が目覚めるんですよね。一果が負っている心の傷に共鳴し、「この子を守りたい、夢を実現させてあげたい」と熱望するようになる。
そこからの凪沙の母性のダダ漏れ方、半端じゃなかったです。男の格好に戻るシーンがありますが、それは見た目はいつもの剛君でも、剛君ではなかった、完全に「凪沙」でした!!
剛君はよく憑依型の役者と言われますが、本当に今回それを痛感しましたし。「ぴったんこカンカン」で安住アナが「前の事務所にいたらこの映画は出演されなかったかもしれないですね」と言っていて。
剛君も「そうかもしれないですね」とパッと見ではさらっと返してましたけど、本当にそうかも。ジャニーズに所属していたら無理だったかもです。
作品自体が素晴らしく、いろいろなテーマがあって。ネタバレになっちゃうので残念ながら詳しく書きませんが、明るい内容ではないものの見て決して損はありません。
ロングランするかな。私は原作を読んでいる途中なので、読み終えたらまた見に行こうかなとも思います。
原作から手掛けた内田監督、ほんとにほんとにありがとうございます。剛君、よかったね!「ミッドナイトスワン」ただいま絶賛公開中です。
僭越ながら私のインスタから。
また渋谷さんの劇伴が素晴らしいのです!

