リーアム・ニーソンが主演を務めてる映画ということで、見に行ってきました。
感想など書きたいのですが、うまいこと書けるかわかりません・・が書いてみますね。
(ネタバレ注意です~)


生物学の教授で「タマバチ」の研究をしていたキンゼイ(リーアム・ニーソン)は
自身の経験も踏まえて、正しい性知識がないと結婚生活にも支障をきたすと考え
大学の学生たちに、「性教育」の講義をする。
講義は大人気。写真も挿入して行われた内容は、
今の時代にもないようななかなか進歩的なものでした。
というか、今は皆、講義受けなくても知ってるのか・・とも思いますが(^^ゞ


それにしても、「性」に関することって、
今やこんなにオープンな時代になったとは言え、
個人のどうこうというのは秘密裏ですよね。
公には話さないし、「自分って異常なの?」って
誰にも言えず悩んでいる人もいるだろうと思う。


ましてやキンゼイさんの時代、1900年代ならば
同性愛もタブーとされていたんで、
辛い思いをしていた人も多かったでしょうね。
キンゼイさんは「科学の発展のために・・」と
アメリカの1万8000人の男女に性行動に関してインタビューをし
本にまとめて、世間の注目を浴び、またバッシングも受ける。


他の人がやろうとしない未知の部分に分け入っていく
人には風当たりがきついんだなぁ~と改めて思いました。
財団からも支援打ち切りが決定し、落胆するキンゼイに
ある同性愛者の女性は語りかける。
「あなたのおかげで私と同じ考えの人がいることがわかった」と。
キンゼイのレポートによって、励まされ勇気を与えられる人が
いたこと!素晴らしいことだと思いますね。



「タマバチは一匹として同じものがいない」と言うキンゼイ。
人間だって同様。十人十色だから面白い。
金子みすゞ(好きなんですよ)も詩の中で
「みんなちがって みんないい」と言っていますしね!
「何が誰と違って・・」という比較じゃなく
それぞれの存在を、価値観を、もっともっと認め合える世の中に
なればと感じました。


さて、キンゼイ教授は、「人間の内面にこそ関心を持つべきで快楽は敵である」
ってようなお説教を日曜学校でしていた自分の父と対立し、勘当同然だったわけですが
結婚前に妻から指摘された「教会的な(宗教的な・・だったかな)考え」
晩年に聴衆を前に話すことは、皮肉なもので、何故か父に酷似している。
厳格な父の子供という決して抜け切れない事実。
それは自分の息子との関係にも反映されてるんですけどね。


まぁなんつってもえらいのは奥さんですよ。
「科学のため」「研究のため」なんだか知りませんが、おとっつぁん、やりたい放題だもの。
付き合ってた頃は「お堅い人」だったんじゃないかと思うんだが。
結婚したらあれだものなぁ。
助手の協力もさることながら、妻の献身的な愛があったからこそ
彼はレポートが作れたんだと思います。あっぱれ、クララ奥さん!
演じたのはローラ・リニー。助手役三人の演技も良かったのですが
キンゼイとクララ役の二人の熱演が光りましたね~。


思ったより長くなっちゃったよ・・失礼しましたm(__)mm(__)m