“感動”について追いかけているうちにたどり着いた前田敦子さん。最近の彼女の言動を観ていて、大きなヒントをくれているのに気付きました。


彼女自身、“感動したい”と常に追い求め、“感動することの楽しさ、嬉しさ”を味わっているのです。
そして、自分も“人の心に残る感動”を与えられるような人になりたいと思っているのです。


「情熱大陸」でのインタビューで語っていたことが、どういうことなのか。“感動”という言葉は使っていませんが、それを当てはめると、彼女の言っていることが素直に理解できます。


「今のAKBじゃ、皆さんの記憶に一生残るものはまだない。ほんとうに皆さんの記憶に残るものを1つでもつくれればいいなぁと思う」


「自分を客観視するよう心掛けている」
これは、大人としての生き方への決意ですが、何が足りないかを冷静に判断し、何を身につければいいかを知ろうとしているのです。


「“自分はアイドルだから”って甘えて逃げている部分は、今でもあるかも知れない・・・」
「自分より若い娘が出て来てどんどん活躍している。しっかりしている娘もいっぱいいるし、(自分が彼女たちに)甘えている部分がいっぱいある」
ほんとうは、今の自分がAKBを引っ張り、人に“感動を味わってもらえるものを提供しなければならない”のに、ただ楽しんでもらえればいい段階に留まっていることを“甘え”と言い、それすら後輩達の力に託している部分があることを指しているのです。


それは、サボっているのではなく、“今持っているものでは足りず、自分をもっと磨き、高める努力やその時間が必要だと自覚している”からです。


彼女は、その場限りのことはデビュー以来、一度も言いません。
14歳でAKBのオーディションを受けたとき「夢は女優になること」と言い、それは単なるあこがれでなく、着実にその道に向け進んでいます。


女優は夢でもあり、その道に進もうとしていますが、AKBの中にあっても、女優としての力を付けることにより、AKBが人の心に残るものをつくれるのに役立つと考えています。自分が楽しんで演じなければ、人に楽しさは伝わらないことも、14歳から叩き込まれ、劇場で実感しています。


さっさと卒業して、女優になるほうがてっとりばやいのでは?


そんなことはしないですね。思いはずっと続けてるブレない考え、自分で出した答えは捨てることはしない性格です。
AKBが自分を育ててくれた。人生をAKBに捧げようと決めています。こんなことを公言した彼女は、自分のわがままでAKBを放り出して離れるようなことはしないし、できないですね。


2010-01-11 「癒やし楽しみ」(彼女のブログ)にさりげなく書いたストイックな生き方と留学の夢。
1年半経った、最近のCMインタビューでも「留学」と書き、思いを持ち続けています。
20代のうちにニューヨークに行って、本場の(多分ミュージカル)一流を味わい、楽しみ、経験してみたいのが女優の延長線にある夢なのです。


自分も満足できる“感動”をAKBにいるうちに残したい。
AKBを卒業した後でも、“AKB出身の前田敦子”であり、“AKBの名を高める恩返しを続ける”のが、人生を捧げることなのです。


20歳になった彼女。AKBにいるうちに実現するため、マイペース=寸暇を惜しんで“感動”を求めて行動しています。